林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)と、フリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』。2023年2月6日放送回に、新車・中古車の自動車販売を行う株式会社ロードカーのユーポス店舗事業部長・岩岸勇さんがゲストとして登場。中古車の高騰が話題となっている今、「リセールバリュー(再販価値)」やクルマの売り時などについて話を聞いた。
ロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響、半導体不足にともなう新車の製造遅滞などの要因が重なり、昨年までは中古車の需要が高まり高騰していたと明かす岩岸さん。
最近では「リセールバリュー(再販価値)」という言葉もよく耳にするようになった昨今、中古車業界の現状について、岩岸さんは「車種によってはものすごくリセールの高いクルマが今は存在していて、中には2~3年ほど乗っても新車と同等、もしくはそれ以上の価格で売れる車も存在します」と明かす。
オンエアのなかで、田中アナが「正規ディーラーでも中古買取はありますが、ユーポスのような中古買取業者に売った方が高く売れますよね。その理由は何でしょうか?」と質問。
これに対して、岩岸さんは「新車ディーラーさんはメーカーの小売価格が新車につけられていますが、それよりも高い値段で中古車を買い取ってしまうとおかしなことになるもの。一方、我々は今の市況の人気や、対輸出する国の需要などトレンドを見た上で価格を出しているので、新車の価格がいくらだったからという値段の出し方をしていないことが理由です」と答えていた。
番組パーソナリティーの2人はともにクルマ好きで、「トヨタ系の車では、今すごく古いモノが人気」(林氏)、「(トヨタ ランドクルーザー)プラドも手に入らないくらい」(田中アナ)と実感しているそう。岩岸さんも「(プラドや日産エルグランドなどが)めちゃくちゃ高いですね」と、その話題に共感していた。
話題は変わって、クルマ好きにとっては車の買い替えのタイミング、乗り換えの時期も気になるところ。岩岸さんは「その方のお財布事情によりますが、最初に新車(を買って)から3年で車検になるので、1回目は3年目のタイミング。そこで乗り換える方もいらっしゃいます。また、次の車検を迎える2年後の5年目に乗り換えるというのも、1つの目安かなと思います。そして、国産車ですと5年経つとモデルチェンジする時期ですので、そのタイミングが一番多いと思います」と説明する。
さらに、車の売り時については「今はスマホ1つで自分の車の相場が分かったり、売られている市場価格が分かる時代になった、第一にお客さんが売り先を選べるようになったのも大きいですよね」と時代の進歩に触れつつ「常にアンテナを張ることが大事」だと話した。
林氏からは「売り時について、僕らはわからないのだが、今はどういうふうなことを考えていたらいいか」という質問も。これに対して、岩岸さんは「価格が急に高騰したり、逆に終わってしまっていたというクルマもあるので、難しいとは思いますが、(売り時は)アンテナを張りつつ、私など専門の業者に連絡をいただければ、情報はお伝えできると思います」とコメント。さらに、「今、新車はすごく待ったりするじゃないですか。逆に新車に近い中古車なんかも価格が高いので、特に新しいランクル(トヨタ ランドクルーザー)などは納車になってすぐ売られる方もいらっしゃいます。新車の価格より高いので差益が出るんです」という今のトレンドも明かしていた。
クルマ業界で働き始め、今年で25年目になるという岩岸さん。この1年の抱負について「昨年はロシアによるウクライナ侵攻や為替の影響など、大きな変化のあった年で今年もそれは続くと思いますが、そこに左右されず、皆さまが大切にお乗りになられたお車を1円でも高く、どこよりも負けない金額で、1台でも多く買い取らせていただきたい」と思いを吐露。林氏が「健康診断みたいな感じで、車も定期的にプロに見てもらうみたいな感じ(がいいのでは)」と言うと、岩岸氏は「そうですね。来ていただけると、今の(愛用している)この車の取引されているトレンドや、『これから高くなりそう』『もうすぐ下がりそう』という情報もお伝えできると思います」と、専門業者ならではよさも語っていた。