スペインの画家、ピカソの20代から晩年までの作品をそろえた展覧会が、大阪の国立国際美術館で開かれています。ピカソの作品46点を展示していて、このうち35点が日本初公開です。
この展覧会は、ドイツの画商ハインツ・ベルクグリューンさんが集めた作品を収める「ベルリン国立ベルクグリューン美術館」のコレクションとして、20世紀の芸術をたどることができます。
「青の時代」と言われたピカソの初期から、キュビスムと呼ばれる表現へ移り変わり、第二次世界大戦中に描かれたさまざまな女性像、晩年の鮮やかな色づかいまで、時代を反映した作品を幅広く紹介しています。
ベルクグリューン美術館が改修されることから、初めて主要作品がまとまって国外に貸し出されるということで、貴重な機会です。ピカソのブロンズ作品も見られます。
額縁にも凝っていて、例えばピカソの『黄色のセーター』には17世紀前半のスペイン製の金塗りの額を合わせて絵画の魅力を引き立てています。