「対立抗争、終わらせるため なぜ組長が引退しないのか」神戸山口組・組長宅銃撃事件 初公判 被告が語る 神戸地裁 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「対立抗争、終わらせるため なぜ組長が引退しないのか」神戸山口組・組長宅銃撃事件 初公判 被告が語る 神戸地裁

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 神戸市北区にある特定抗争指定暴力団「神戸山口組」の井上邦雄組長の自宅に2022年6月、銃弾が撃ち込まれた事件で、銃刀法違反や建造物損壊の罪に問われた男(50)の初公判が16日、神戸地裁で開かれ、男は起訴状の内容を認め、「組長が引退すれば、抗争が収まると思った」と述べた。

神戸地裁 判決は5月22日に言い渡される

 検察側の冒頭陳述などによると、男は対立する「六代目山口組」の傘下組織の組員。別事件で起訴され、保釈中だった。

 男は、事件の数日前に神戸市内に入り、何らかの方法で入手した拳銃で17発発射した。その後、最寄りの交番へ出向き、「(拳銃を差し出して)これで弾いた。井上(組長)が引退しないから弾いた。何で引退しないのかね」と話したと述べた。

 男は被告人質問で、独断での犯行であり、第三者から指示されたことについては否定した。また、検察側の「保釈は銃撃のためだったのか」との問いも否定した。

 そして、「なぜ井上組長宅を狙ったのか」との質問に「抗争を早く終わらせたかった」と答え、「逆に抗争が激化するのではないか」との問いに「組長が引退すれば、抗争が収まると思った」と述べた。

 特定抗争指定暴力団「六代目山口組」と「神戸山口組」の対立抗争、「2つの山口組」をめぐっては、同年5月に大阪府豊中市にある神戸山口組直系組織「宅見組」組長の自宅に車で突っ込み、門を壊したとして、愛知県名古屋市の男が建造物損壊容疑で逮捕される事件があった。

 また1月から2月にかけて、神戸市中央区の飲食店で扉に自転車を投げつけて壊したり、店内に消火器を噴射した事件があり、対立抗争が小刻みに起きていた。神戸の事件では、威力業務妨害と建造物損壊容疑で逮捕された六代目山口組系組の組長と幹部が、動機について「神戸山口組の組長が関係する店だった」という趣旨の供述をしていた。

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