「ブレーキ踏んだつもりが止まらず…」西宮駅・阪神バス事故 元運転手の男が供述 過失傷害容疑で書類送検 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「ブレーキ踏んだつもりが止まらず…」西宮駅・阪神バス事故 元運転手の男が供述 過失傷害容疑で書類送検

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 2022年12月、阪神電鉄西宮駅の商業施設(兵庫県西宮市)に阪神バスの路線バスが突っ込んだ事故で、兵庫県警・西宮署は16日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で元運転手の男(60)を神戸地検尼崎支部へ書類送検した。
 男は事故当時、 同容疑で現行犯逮捕されたが、西宮署がいったん釈放した後、任意で事情を聴いていた。

兵庫県警による実況見分<2022年12月14日午前 西宮市田中町>

 男は2022年12月13日午後4時40分ごろ、西宮駅北側のバスロータリーから1階フードコートのガラス壁を破って侵入して止まり、店内で食事中の女性(75)が額を切り、通行中の女性(71)が頭を強く打つけがを負わせた疑いが持たれている。男が運転していたバスの乗客は6人。その後の捜査で、このうち女性2人(16・51)も首をねんざする軽傷と判明し、負傷者は4人となった。

 西宮署によると、男は当時、到着が定刻より10分遅れて運転し、西宮駅前に到着時、駅北側ロータリー内の停留所前で停車しようとしたが、十分に減速できなかった。 このため、急ブレーキをかけて乗客にけががないよう、旋回して速度を落とそうとしたことが判明した。 車内に搭載されたドライブレコーダーの記録には、 乗客に旋回する旨を伝えるアナウンスをする様子もとらえていた。
 こうした事実を踏まえ、男は「停留所で止まれず、焦ってしまい、アクセルとブレーキを踏み間違えた。ブレーキを踏んだつもりだったのに止まらなかった」という趣旨の説明をしているという。阪神バスによると、事故当日、出勤時の点呼では、男の健康状態に異常はなく、アルコールの検出などはなかった。

 西宮署は男について、人命を預かる運転手として、こうした過失は看過できないとして、送検時に男の起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。なお、法人としての阪神バスについて、安全管理をめぐる過失はないと判断した。

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