8回目の世界遺産姫路城マラソンが26日、4年ぶりに行われ、約7千人のランナーが姫路のまちを駆けた。大会のキャッチフレーズは、『思いを乗せて、感動の舞台へ』。男女ともに地元出身選手がトップでフィニッシュテープを切り、男子は秋山雄飛(三田市出身)が大会新記録で、女子は横田歩(三木市出身)が2大会連続でレースを制した。
ランナーは午前9時から2組に分けて大手前通りをスタート。夢前川沿いを北上して塩田温泉で折り返し、フィニッシュは姫路城の三の丸広場。2019年に記念の第5回大会が開催されたが、20年には新型コロナウイルスの影響で開催の4日前に開催中止が決定。その後の2年も延期・中止となり、4年ぶりの開催となった。
男子の秋山は初出場で初優勝。須磨学園高から青山学院大に進み、箱根駅伝でも活躍した。優勝タイムは2時間16分54秒で大会新記録。レース後は、「エントリーしたときは軽い気持ちで挑戦する気持ちだった。まさか優勝ようするとは思っておらず、自分が一番驚いている。もっと上を目指したい」と笑顔で話した。約2分30秒遅れの2位には大崎翔也(中電工)、3位には朝倉和眞(宮城陸協)が入った。
一方、女子のレースは横田が2時間42分23秒で自己ベストを大幅に更新し連覇。第一回大会から破られていない大会記録(2時間41分39秒)には届かなかったものの、前回大会の自己記録から6分以上縮め、「最初はきつかったが、30キロ以降で飛び出した。(タイムは)ゴールしてみてびっくりした」とレースを振り返った。2位は下田翔子(東京陸協)、3位は見嶋眞紀子(サウルスジャパン)だった。
2019年の第5回大会では8万5千人が沿道で声援を送ったが、今大会は沿道での応援自粛が呼びかけられた。12か所に設けられた応援ポイントでは、地元の学校や子供会、市民グループなどが声援を送った。