2020年で創立100周年を迎える兵庫県立長田高校では、この2019年11月9日に、「100周年だから100周」ということで、高校の卒業生約200人が1本のタスキをつなぎ、グラウンドを100周して約42.195kmを走り切るというユニークなイベントが行われる。
このイベントを企画したのは、学校、PTAと、同窓会「神撫会(しんぶかい)」で立ち上げた長田高校100周年記念事業実行委員会。そこで広報委員長を務めるのは、長田高校を1980(昭和55)年に卒業したOBであり、元毎日放送(MBS)アナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとしてMBSで冠番組を持つなど活躍中の、子守康範さん。29日、ラジオ関西『時間です!林編集長』に、「朝からてんコモリ!」と、自らが担当する番組のタイトルをコールしながら電撃登場した子守アナは、地元・神戸の放送局で、母校の記念イベントへの思いを熱く語った。
「長田高校出身者は現役時代、冬場になると、雨が降ってほかの体育授業ができないとき、グラウンド1周(当時は約500m、現在は約400m)を20周(約10km)走った経験がある。その周回走の思い出を、今度は(100周年記念の)いい思い出に変えようと企画した」と、子守アナ。青春時代に汗を流した特別な場所で、「『100年に一度、しかも一生に一度』の体験を行い、同窓生みんなで祝いたい」という。最近卒業した方から、最高では86歳まで、現在ランナー登録があり、さらに「高齢となった旧制神戸第三中学出身の先輩方に連絡をした際にも、『何も問題がなければ行かせていただく』という話しもあった」そうだ。子守アナは、「わずかな距離、歩いてでもいいので、一緒にタスキをつなぎたい!」と、対象となる長田高校および神戸三中のOB、OGに、さらなる参加を熱く呼びかけていた。
このイベントでは、2016年のセンバツ(第88回選抜高等学校野球大会)で甲子園出場を果たした長田高校野球部の現役部員もサポート。また、ボランティアが豚汁やおにぎりの炊き出しをする。兵庫県高校駅伝が行われる前日の11月9日、伝統ある長田高校の神撫台グラウンドが、100周年を盛大に祝うべく、老若男女が1本のタスキをつなぐ熱い舞台となる。

