ヘンテコな“偉人”続々誕生! 話題のカードゲーム 教科書の落書きから着想 子どもが歴史学ぶきっかけにも | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ヘンテコな“偉人”続々誕生! 話題のカードゲーム 教科書の落書きから着想 子どもが歴史学ぶきっかけにも

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 日本国内のゲーム人口が約5500万人に達したとのデータもあるなか(※1)、ゲームはゲームでも、いま注目度が高まっているのがカードゲームです。日本玩具協会(東京都墨田区)によると、2021年度の国内市場規模(トレーディングカード含む)は約1782億5千万円で、前年の約1.5倍となりました。

 中でも、2019年の発売以来、アナログゲーム愛好家に親しまれロングセラーとなっているのが『ソクラテスラ〜キメラティックバトル〜』(以下、ソクラテスラ)。人気のヒミツはどこにあるのか? このゲームを考案した「Azb.Studio(エーゼットビースタジオ)」に、着想のきっかけなどを取材しました。

バカバカしさと頭脳戦でヒット『ソクラテスラ〜キメラティック偉人バトル〜』

■『ソクラテスラ〜キメラティックバトル〜』とは
 3つのパーツに分けられた様々な偉人のカード(例:ソクラテスの右腕と肩部分、シェイクスピアのバストアップなど)を3枚組み合わせてオリジナルの偉人を作り出し、その強さでバトルするというインパクト大のカードゲーム(ボードゲーム)です。

 ルールは単純。手持ちの8枚のカードをベースに手番でカードを引き、3つの部位がそろうと、その3枚を組み合わせて“キメラ偉人”を“召喚”することができます(組み合わせにより強さが変動)。他プレイヤーの偉人と対戦し、場に出されたカードに記載されているルールに従って勝敗を決定します。全プレイヤーに勝てば"殿堂入り偉人"として認められ、2体の"殿堂入り偉人"を作ったプレイヤーが勝利者となります。

■発売からの経緯
 2019年11月に発売され、Amazonのカードゲーム・トランプ部門で数か月売上1位を維持、大手ボードゲームショップ内では販売個数1位を半年間キープ。最近では「ボードゲーム総選挙2023」「本当に面白いボードゲームの世界」で取り上げられるなど、ヒット商品として愛され続けています。

■始まりは「教科書の落書き」から 学びを目的に購入する人も
「Azb.Studio(エーゼットビースタジオ)」は、高校生時代の友人二人を中心に2017年からイベント出展などの活動をはじめ、「カラダウォー」や「サメマゲドン」など、ユニークなボードゲームで人気を集めているゲーム制作団体です。

3人の偉人を組み合わせてつくったキメラ偉人「モチンハン」
3人の偉人を組み合わせてつくったキメラ偉人「モチンハン」

 ソクラテスラを思いついたのは、学生時代の記憶から。歴史の教科書に載っていた偉人の絵や写真に落書きをするのがおもしろかったことを思い出し、「これをゲームにできないか?」と考えたのがきっかけ。

 この、誰しも一度は経験したことがあるであろう“落書き”をベースにしたカードゲームがSNSで話題となり、学生や社会人など幅広くから支持を得るまでに。実際の偉人を題材にしているため、子どもが歴史に興味を持つきっかけになれば、という理由で購入する保護者もいるのだとか。

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