宝塚歌劇団宙組の紫藤りゅうが、3月20日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西、月曜午後8時〜)に出演。3月11日(土)に宝塚大劇場公演が開幕した「アクション・ロマネスク『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』」について、自身の演じる役柄や退団にあたっての心境を語った。
本作では冒頭、久しぶりにスーツをまとって登場するそうで、パーソナリティ・小山乃里子の「最初のシーンがかっこよすぎて!」という言葉に、紫藤も「気分がグッと上がりますよね!」とひと言。
今回紫藤が演じるのは、アメリカの秘密情報機関「CIA」の諜報部員フェリックス・ライター。イアン・フレミングによる原作『007/カジノ・ロワイヤル』にも登場する人物ということもあり、「演じることができ、とてもうれしいです」とコメント。本作では登場人物の多くがスーツを着用しているそうで、「男役の真骨頂」「スーツ姿が決まってこそ男役!」と熱量たっぷりに語った。
紫藤は本公演で宝塚歌劇団を退団することが決まっている。「あらためてお客様のお顔を拝見すると『卒業するんだな』と、より自分のなかに深く落とし込まれた」と切り出し、「(実感が湧いたことで)より1日1日の舞台の大切さにも気づいたので、日々大切に務めていきたいと思います」と明るく、現在の心境を語った。
映画『007』シリーズは、これまでに6人がジェームズ・ボンド役を演じてきた人気作。脚本・演出を務める小池修一郎からはショーン・コネリー演じる初代ボンドを中心に観ておいてほしいと言われ、本番を迎えるまでに何作品も観たのだそう。
本公演では紫藤のほかに、宙組創設時のメンバーである宙組組長・寿つかさや、トップコンビの真風涼帆、潤花らの退団も発表されている。宙組の舞台をけん引してきた面々の卒業にあたり、紫藤は「真風さんの作られた宙組の集大成をしっかりと支えられるように私もがんばります」と意気込みを明かした。
自身にとって初の宝塚観劇が大劇場公演だったことから、「大好きな宝塚大劇場とお別れすることがさみしいような気がしています」と胸の内を吐露。しかし、今は何より幕が開いた喜びが大きいようで、「最後まで元気に駆け抜けてほしい」という小山の激励にも、力強くうなずいてみせた。
宙組宝塚大劇場公演は、4月17日(月)までの予定。
ラジオ関西『ビバ!タカラジェンヌ』
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