ヴィッセル神戸や水戸ホーリーホックでプレーした元Jリーガーで、現在はタレントなど多方面に活躍する近藤岳登が、4年にわたった担当した女子サッカー応援番組のパーソナリティーを卒業。なでしこジャパン(日本女子代表)の選手らからは感謝のメッセージや卒業を惜しむコメントが寄せられた。
サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサを応援する番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)の3月27日放送回では、INAC神戸の安本卓史社長や、4月から番組パーソナリティーを務めることになった元日本女子代表DF川上直子氏といったゲストらとともに、公開生放送に臨んだ近藤。同番組の冒頭では、INAC神戸の選手たちからのサプライズメッセージもオンエアされた。
そのなかで、INAC神戸のエースストライカーであり、なでしこジャパンでも実績豊富なFW田中美南選手は「熱を持ってINACや女子サッカーを盛り上げてくれたので、すごくありがたかった。卒業されても、今後も女子サッカーのことを気にかけてくれればうれしい」とコメント。また、INAC神戸の主軸の1人・MF伊藤美紀選手は「ガクトさんのサッカーに対する熱い気持ちや、INACのよさを伝えようとするガクトさんの素晴らしい一面がたくさん見られたラジオだった。ラジオを卒業されてもガクトさんの耳に私たちの活躍が入るように頑張りたい」と述べ、近藤の情熱的なトークが励みになったという。
さらに、近藤が番組でもその成長ぶりを随所に絶賛し、2月に初めてなでしこジャパン入りを果たしたINAC神戸DF守屋都弥選手からも、「INACの魅力などを伝えていただき、本当にありがとうございました。私を推してくれていたのは、母からも聞いていました。番組は離れてしまうが、関西からは離れず、これからもINACの応援をよろしくお願いします!」という感謝の言葉が届けられていた。
2019年4月から番組の2代目メインパーソナリティーに就任し、明るいキャラクターをいかしながら、プレーヤー目線の解説も行うなど、女子サッカーへの思いを随所に語ってきた近藤。「めちゃくちゃなこと言うわ、変なノリにもなるわという番組でも、皆さんがあたたかいメッセージをたくさんくれて、支えていただいた。皆さんのおかげで番組が成り立った。ありがとうございました!」と感謝の思いをつづった。
ともにパーソナリティーをつとめた赤崎夏実(※「崎」=たつさき)も、同日をもって番組を卒業。「関西の朝の顔」としても知られる赤崎は、「約3年半、INACにかかわらせていただいて、本当にありがとうございました。サッカーを何も知らない私がここに急に飛び込んで、イチから、いや、ゼロから勉強する、そんな番組の始まりでしたが、本当に毎週楽しかったです。安本社長と出会って、岳登さんやひかちゃん(寺田光)とともに番組をやらせてもらって、感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。
番組の最後には近藤が「まなみちゃんに会えなくなるのはいちばんさびしいが……」と、直前の番組『GOGO!ヴィッセル神戸』パーソナリティー・芥田愛菜美のことを触れる場面があり、赤崎が「私じゃないんかい!」とツッコミ。エンディングまで2人のテンポのいい掛け合いが続いた。
新年度からの『カンピオーネ!レオネッサ!!』は、川上氏と、INAC神戸ホームゲームのスタジアムDJを務める宮川陽香、番組発足時からのパーソナリティーである寺田光の女性3人体制での放送となる。「ハワイさん」の愛称で親しまれる川上氏は、日本女子サッカー界のレジェンドの1人。女子サッカー解説などでも鋭い指摘で後輩たちにエールを送り続けるなか、これからは「娘みたいな存在」というINAC神戸の選手たちの活躍の様子などを独特の切り口で伝えていく。