大阪・関西万博(2025年4月13日~10月13日 184日間)で、兵庫県は会場の人工島・夢洲(大阪市此花区)での「兵庫棟(仮称)」出展と、県立美術館(神戸市中央区)での展示を計画し、計100万人の来場を目指している。
夢洲の会場では、「関西パビリオン(大阪を除いた関西広域連合に参加、連携する9府県による)」の一角を占める兵庫棟に、メインホール『ミライバス』が登場する。前方と左右、天井にスクリーンを置いたシアター形式で、”兵庫五国”の歴史や未来像を約10分の動画で来場者にアピールし、バスツアーを楽しむような演出にするという。
これには、地元産業や文化に触れる現場をパビリオンに見立てる「ひょうごフィールドパビリオン」への取り組みを進め、兵庫県への観光を促すねらいがある。
また、県立美術館では3階のギャラリーで参加型の展示「&futureHYOGO~持続可能な未来のヒント~」を展開。
来場者は、3Dアバター(仮想空間で自らが設定したキャラクター)となって県内の名所をめぐる未来型の観光体験を提供したり、子どもたちによる「未来の兵庫」に関する作品をデジタル化し、プロジェクションマッピングで壁面に投影したりする。
兵庫県は、これらの設計、制作費用として、2023年度からの2年間で兵庫棟に約2億3千万円、県立美術館に約1億7千万円を投じる予定。