好調・ヴィッセル神戸の堅守を支える正守護神、日本代表入り目指す思い「ここ最近、気持ちのなかで変化があった」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

好調・ヴィッセル神戸の堅守を支える正守護神、日本代表入り目指す思い「ここ最近、気持ちのなかで変化があった」

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 サッカーの「2023 明治安田生命J1リーグ」は2月から3月にかけて最初の5試合を行い、4勝1敗、勝点12のヴィッセル神戸が首位に立っています。そのスタートダッシュに成功したチームで、今シーズン正守護神として君臨するのが、プロ7年目のGK前川黛也(まえかわ・だいや)選手です。果敢なセーブなどで堅守に貢献する背番号1が、このほどラジオ番組の生放送にゲスト出演し、好調の要因や日本代表への思いなどを語りました。

ヴィッセル神戸GK前川黛也選手(写真:ラジオ関西)

 J1では5試合すべてにフル出場した前川選手は、ここまでを振り返って、「なによりも昨年の前期は皆さんの期待に応えることができなかったなか、今回はこのように勝点を積み重ねてスタートダッシュに成功したのはすごくうれしい気持ち」と述べ、昨年とは対照的な結果に安どの表情も。「ここまで少ない失点(5試合で失点2)で、チーム全体で守ることができているのが、今のヴィッセル神戸の強さ」と、全体の守備意識の高さを好調のポイントにあげていました。

 また、シュートブロックの鋭さや勇気を持ったカバーリングなど好プレーを披露し続けるなか、個人のパフォーマンスについては「リーグ戦では(決定的な)シュートというシュートは来ていないと思いますが、それまでのクロスボールへの対応や前への飛び出しというところでは貢献できているので、安定したプレーができているのかなと思います」と、前川選手は自己評価していました。

 実は放送の前日、3月26日にはJリーグYBCルヴァンカップのグループステージ第2節、横浜FCとのアウェイ戦にフル出場。強烈なシュートを顔面でブロックするなど、身を挺したセービングで完封勝利に貢献していました。生放送冒頭で「リカバリーなど、体のケアもしっかりして、今日はフレッシュな状態で(ラジオに)臨めていますよ!」と明るく答えた前川選手が、「僕の特長の1つ」というのは、体を張ったプレー。「顔面にボールを受けようが、相手に蹴られようが、全然トラウマなどもないです。それで勇気をもらったという声を聞いて本当にうれしい。これからも身を削って守りたい」と、タフな一面を披露しました。

 ただし、昨シーズンのJ1第32節サンフレッチェ広島戦では開始早々、相手のフリーキックをキャッチした際、相手選手の足が前川選手の顔面付近にもろに入るという危険な事態も。「首もとにもスパイクのポイントが当たって、さすがの僕でも『やばい!』と思いました」と言いつつ、その後、試合に復帰してフル出場を果たし、チームの無失点勝利、J1残留の立役者の1人になりました。そんな頼もしき前川選手ですが、やはりけがだけはしないでほしいというのが、関係者や前川選手を応援する人の切実な思いでしょう。

 チームとともに結果を残している前川選手には、2021年以来となる日本代表入りへの期待も高まります。このことについては、「ここ最近、気持ちのなかで変化があった」という前川選手。これまでは日本代表入りを目標とすることを公言しても、「心の奥で『いまのパフォーマンスじゃ選ばれない』という思いがあったり、前に選ばれたときも『えっ、いまのタイミングで……?』という感じがすごくあって、まだ自信がなかったり、自分の実力にまだ満足にいっていなかった」そう。しかし、「今回の代表発表のときにはすごくドキドキしながら聞いている自分がいました。そのとき、『あっ、今、やっと自分のなかで実力というものがしっかりついてきて、代表を目指せるメンタルもついてきたんだな』という思いになり、それがすごくうれしかった」と、心境を明かしていました。

ヴィッセル神戸GK前川黛也選手 ※1月の沖縄キャンプより(写真:ラジオ関西)

 ここまでサッカーを続けてこられた理由について、「不安症で、トレーニングをやらないと不安になるし、自分が誰よりも下手だからやらないといけないという思いがあります」と、日々、成長のために努力を惜しまない前川選手。「一番は日本代表になる、世界で活躍する選手になるというのが自分の目標。そこを目指すにはもう『やらないといけないでしょう』という思いがあるから、モチベーション高く、常にハードなトレーニングも苦もなくできるのかなと思っています」。高みを追求する姿勢が、今の前川選手自身を支えています。

 そんな前川選手の試合前のルーティンの1つは、「好きな選手のプレー集を見ること」。GKの好セーブの映像を自らにあてはめて、「こういうシチュエーションのときにはこういう止め方をするんだという感覚を自分のなかでイメージして、いい形でゲームに入れるようにしています」。理想像は「なんでもできるGK」で、高校時代からドイツ代表GKマヌエル・ノイアー選手(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)に憧れていたそう。一方で、「今のプレースタイルなどは、昔の父親のプレーと似ているなと、すごく今になってわかった。だから、誇らしいといえば誇らしいという感じです」と、元日本代表GKとして活躍した父・和也氏のガッツあふれるプレーを伝承している現状について、率直な思いを述べていました。

 番組の最後に、4月1日のJ1第6節京都サンガF.C.戦への意気込みについて、「僕が守るので、無失点で、絶対勝たせます!」と力強く語った前川選手。2017年からクリムゾンレッド一筋でプレーするタフネスGKの今後の活躍にも大きな期待がかかります。(ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』)


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GOGO!ヴィッセル神戸 | ラジオ関西 | 2023/03/27/月 18:00-18:30

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