第95回選抜高校野球大会は1日、大会最終日となる第12日目の決勝戦が阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われ、地元・兵庫の報徳学園は山梨学院に3-7で敗れ、21年ぶり3度目の栄冠はならず。惜しくも準優勝に終わった。山梨学院はセンバツ初優勝。
2002年の第74回大会以来となる決勝に臨んだ報徳は4回表に先制。3番・4番の連続ヒットからチャンスを作ると、相手投手のボークと6番・西村大和のセンター前ヒットで2点を奪った。
しかし、先発の2年生右腕・間木歩(まき・あゆむ)が、5回裏に山梨学院打線につかまって5連打で5失点。同じ2年生右腕の今朝丸裕喜も2ランホームラン(大会第12号)を打たれるなど、1イニングで打者10人、ホームランを含む6安打という山梨学院の怒とうの攻撃を浴び、一気に2-7と劣勢を強いられた。
報徳は地元の大応援団の後押しを受けて、8回表には1点を返す意地を見せた。それでも、山梨学院のエース・林謙吾を打ち崩すまでには至らず。劇的な勝ち上がりで決勝まで上り詰めたが、このセンバツの頂点にはあと一歩届かなかった。ただし、ここまでの奮闘に、球場に集った観衆からは大きな拍手が送られていた。