女子サッカー・INAC神戸レオネッサは、3月31日と4月2日の両日、WEリーグが掲げる理念推進活動「WE ACTION DAY」の一環として、地域の清掃活動や、女子小中学生を対象としたサッカー教室・食育セミナーを実施。地元の人々や子どもたちと交流を深めました。
そのうち、3月31日は「六甲アイランドクリーンアップ大作戦」と題して、練習拠点のある神戸市東灘区の六甲アイランドで、INAC神戸トップチームの選手、スタッフ、地域の人々やサポーターら約70人が、各エリアにわかれて約1時間にわたってゴミ拾いを行い、街の美化に貢献していました。
「コロナになってから、サポーターの方たちとの会話だったり、サイン(対応)だったりが減ってきていましたので、こういう活動をすることによって(地域の人々やサポーターらと)話すこともできますし、すごくいい機会だと私は思っています」と述べたのは、今年2月になでしこジャパン(日本女子代表)に初選出されたDF守屋都弥(もりや・みやび)選手。「こういう(清掃)活動は環境にもやさしいですし、私たちの心もきれいになるのかなと。私たちも毎週水曜日にクラブハウスの清掃をしていますが、(心が)整うという面もあると思うので、今日も整えて練習に向かえるので、すごくいいこと」と笑顔で語っていました。
「WE ACTION DAY」はWEリーグ11チームのうち、試合が組まれていない1チームが、リーグの理念とする「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する。」の実現のために、各チームが行っている活動。来シーズンからは1チーム増えるため、試合が組まれない日はなくなる見込みですが、「INAC自体、そういう取り組みはなくさずやっていきたい」と守屋選手はコメント。地域での社会貢献活動は、WEリーグ、そして、INAC神戸にとっても貴重な機会となっています。
この4月からラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)のパーソナリティーに就任した元なでしこジャパンDF川上直子氏も、4月3日の放送のなかで、「もっとWEリーグを応援してほしいという意味でも、地域とのかかわりは大事。来シーズン以降もやっていこうという気持ちは素晴らしい」と、活動継続を願っていました。
一方、守屋選手は、チームメイトのなでしこジャパンFW田中美南選手とともに、3月31日と4月1日の2日間、神戸・ハーバーランドのカフェでイベントを開催。自らラテアートを制作したり、これまで着用したユニフォームをリメイクしたバッグやポシェットの販売などを行いました。守屋選手は「今まで着てきたユニフォームにハサミをとおすのは(最初)どうしようかと思いましたが、私たちなりの今までにない活動をしたかった。私たち的には作っていただいたものが届いて、すごくうれしかったというか、わくわくしました。これが皆さんの手に届くというのは、私たちもうれしい気持ちがわきました」と思いを述べていました。