兵庫県の北東に位置する豊岡市但東町では、4月10日(月)から毎年恒例の「たんとうチューリップまつり」が開催される。このたび、但東シルクロード観光協会の太田源一さんが、豊岡市に移住した劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティを務めるラジオ番組に電話出演し、但東町の魅力を語った。
かつて、兵庫県の但馬地域では養蚕(さん)が盛んであったことから、但東町は隣接する京丹後市とともにちりめん(絹織物)の産地として知られており、日本国内における『シルクロードのまち』として町おこし活動を展開している。太田さん自身も高級但馬ちりめん・絹ゆかたなどを製造販売する「丸源太田」の3代目として家業を継ぎながら、観光協会の仕事に従事しているという。
そんな但東町の春の風物詩である「たんとうチューリップまつり」が、4月10日(月)から10日間程度の予定で開催される。但東町ではもともと球根栽培が盛んで、その技術を後世に残すために1992年から毎年開催されており、今では西日本最大級となる100万本のチューリップが楽しめる恒例イベントとなっている。開花状況をみながら日程を探るため苦労は絶えないものの、訪れた観光客の口コミから年々来場者も増え、多くの観客を魅了しているとのこと。
目玉は10万本のチューリップで描くフラワーアート。そのほかにも、300品種の見本園やチューリップ狩り、上空から撮影した動画を持ち帰ることができるドローン操縦体験会、隣接する森を滑走できる電動アシスト付きマウンテンバイクの試乗体験会も行われる。
「マウンテンバイクの試乗体験会は、兵庫県・神鍋高原でも体験会を開催されている移住者のプロライダーが但東町にいらっしゃることで実現しました。高齢化など課題も多いが、但東町は自然も多く暮らしやすい。すべては天秤ですよね。今、但東町では移住者も増えています」(太田さん)
但東町の魅力について語った太田さんの言葉をうけ、平田さんは「但東は西陣を支えた絹織物の産地。京都や大阪の方はぜひ但東町から豊岡に来てほしい」とコメント。さらに、「今はおいしい卵かけご飯のお店やシルク温泉なども有名ですし、『ちりめん』をもっとPRしていいと思います」とエールを送った。
※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2023年4月6日放送回より
◆2023たんとうチューリップまつり
開催期間:4月10日(月)~10日間程度
開催場所:兵庫県豊岡市但東町畑山・たんとう花公園
開場時間:9:00〜17:00
入場料:一般800円、小中学生400円
問い合わせ:但東シルクロード観光協会(0796-54-0500)
【公式HPイベントページ】