神戸・新開地(神戸市兵庫区)の街なかで多彩なジャンルの音楽を楽しめる「第21回神戸新開地音楽祭」(運営:新開地まちづくりNPO)が、13日(土)14日(日)の2日間にわたって開催された。
湊川公園内に設けられたメインステージをはじめとする計10か所の舞台に約250組のバンドが登場。期間中はあいにくの雨に見舞われたものの、ジャズ、フォーク、ロックから昭和歌謡まであらゆるジャンルの音楽が奏でられ、観客は手拍子をしたり体を揺らしたりと、思い思いのスタイルで楽しんでいた。
湊川公園では、グルメの屋台村や手作り作家らによるマルシェも開催。ステージ前に設けられた席ではグルメとともにライブステージを堪能する人や、マルシェエリアでは、作家と言葉を交わしながら買い物する人の姿も見られた。商店街など界隈の店も、この日のみの特別企画を設けるなどしてイベントを盛り上げた。
同音楽祭は14日、西宮市在住のトランぺッター・横尾昌二郎さん率いる「YokooBB(横尾昌二郎ビッグバンド)」によるフィナーレで、2日間の幕を下ろした。
ビッグバンドのリーダーとして参加した神戸市西区の池田潔さんは、「(この日のために)1か月半ほど練習して臨みました。傘をさしながら聴いていただけて本当にありがたかったし、楽しかったです。素晴らしいと思いました」と話した。
事務局長の藤坂昌弘さんは、「悪天候のため、来場者は例年(約8万人)よりは少なかったように思いますが、フィナーレの2時間くらい前には雨が止み、多くの方に来ていただくことができました」と振り返った。