SNSを悪用して大麻やコカインを密売したとして、近畿厚生局麻薬取締部神戸分室は19日までに、兵庫県内(神戸市中央区、加古川市)在住の高校生の少年ら6人を大麻取締法違反などの容疑で逮捕、送検した。
6人の内訳は、無職少年(A・逮捕時19歳)高校生の少年3人(B、C、D・同17~19歳)専門学校生の男女(E、Fいずれも同20歳)。
麻薬取締部によると、このグループはSNSのツイッターやインスタグラムなどを使い、違法薬物の密売広告を出し、注文を受けた後、兵庫県内で不特定多数に密売した疑いが持たれている。麻薬取締部は、関係先から乾燥大麻約60グラム、大麻リキッド5本(約4グラム)、コカイン約3.6グラムを押収した。
捜査関係者によると、Aは乾燥大麻を30~50グラムずつまとめて仕入れ、BCに10グラム単位で売っていたという。 密売価格は1グラムあたり4,000円前後、コカイン1グラムあたり1万円台で、全体で数百万円もの収益を上げていたとみられる。
Aは2022年春頃から密売を繰り返し、固定客が15人以上いたという。6人はいずれも事実関係を概ね認め、Aは生活費の大半を密売で稼ぎ、B~Eは自分が大麻を使う代金を浮かすために密売していたと説明している。
一部は「ツイッターで気軽に(密売を)やっていたら、いずれ逮捕されることはわかっていた」という趣旨の供述をしているという。
麻薬取締部は、これら違法薬物の入手ルートを調べる。