8日に決壊した伊丹市の天神川で、川を元の状態に戻す工事が29日に完成します。現場近くでは、土砂の撤去や清掃がおおむね終わり、県や伊丹市が消毒や被害の調査を行っています。また、近日中には上流・下流それぞれにライブカメラを1基ずつ設置し、いつでも川の様子が動画でわかるようになります。
県は、「出水期」(6月~10月)を前にすべての河川の点検を終えましたが、天神川と同様に、川底が周辺の土地より高く、川の下を鉄道や道路が通る「天井川」である住吉川、石屋川、芦屋川についてはより重点的に緊急点検を行っています。護岸や川底に亀裂や欠けがないかなどを確認し、26日に終える予定です。
県はまた、神戸大の大石哲・教授、明石高専の神田佳一・名誉教授、神戸大大学院の角松生史・教授の3人で構成される調査委員会を設置し、6月8日に第一回を開催します。氾濫の原因を調べ、今後の河川工事の進め方について話し合います。