3人組人気ユニット・Perfumeの楽曲、ライブなどの衣装約170着を一堂に展示する特別展がこの秋に神戸で開催されるのを前に、6日、オンライン記者発表会が行われた。
今年9月9日(土)から11月26日(日)まで、神戸市中央区の兵庫県立美術館で開催されるのは、「Perfume COSTUME MUSEUM」。
Perfume初の大規模衣装展となる今回の特別展では、Perfumeが2005年にメジャーデビューしたときの楽曲「リニアモーターガール」のミュージックビデオで着用した衣装から、最近の衣装まで、あ~ちゃん、かしゆか、のっちの3人が着用してきたコスチュームが一堂に会する。館内ではそのヒストリーを時系列に1~3章まで紹介し、4章ではステージ衣装を特集するという。また、メンバーそれぞれのお気に入りの衣装をセレクトしたコーナーも設けられる。
会見では、Perfumeとの関わりも深いグラフィックデザイナー・アートディレクターの吉田ユニさんが制作した、展覧会のメインビジュアルを発表。兵庫県立美術館の橋本こずえ学芸員によると、「Perfume初の衣装本『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』(『装苑』編集部)の手法を引き継ぎ、シリーズのような色合いになっている。新しいシックな色合いで、さらに三角形に見えるように配置されている。これまでたくさんの衣装を着用してきたPerfumeと、その衣装の関わりが一目でわかるようなデザインで、実際に大きな紙を切って、折って、造形された衣装をPerfumeの3人が着用している」という。
現在ヨーロッパでライブを行っているPerfumeの3人も、今回の特別展について、動画メッセージを寄せた。
そのなかで、あ~ちゃんは「縫製も本当に美しくて、商品化できるようなものもきっといっぱいあるんじゃないかなと」と述べるとともに、「着る方がテンションが上がるような衣装がいっぱいあって、それを微細なところまで見てほしい」とコメント。
メンバーそれぞれのお気に入りの衣装については、「バラバラなところで選んだのに、何かシンクロしているところがあったんだって! 20年もやっていて、本当に何百着と着てきたと思いますが、その衣装のなかでシンクロするというのが、長年やってきた証なのかな」と、あ~ちゃんは結束の深さも改めて痛感したよう。「できればそういうところもあわせて見てもらえたら楽しんでもらえるかなと思います。ぜひ皆さま、たくさんご来場ください!」と呼びかけていた。
「ファッションと関わりの深い神戸という街で、衣装の展覧会ができることは、とても意義のあること」というのは、兵庫県立美術館学芸員の橋本氏。「Perfumeさんの衣装を実際に拝見して、制作に携わった方々のお話を聞くと、Perfumeさんの衣装はクリエイティブな発想が詰まっているということを実感する。楽曲や演出、パフォーマンスと連動した衣装は、新しい表現を模索し、新しい素材を使いながら、伝統的な技法で、衣装の持つ機能を様々に広げている。幅広い創造性を持った衣装の魅力を展覧会を通してお伝えしたい」と述べていた。
なお、7月の1か月間限定で、非売品のチケットホルダー付き観覧券や、Perfumeにちなんで一度に3人または1人で3回使用できる限定デザインのトリプル券といった、兵庫会場限定デザインの特別観覧券が発売される。一般販売を含めて、チケットの詳細は、兵庫県立美術館のホームページに掲載されている。