手ぶらでアウトドアステイが叶うグランピング　「大自然をもっと気軽に」専門施設運営者の思い

　梅雨真っ最中の日本列島、まもなく訪れる夏が待ち遠しい人も多いはず。海や山など大自然を満喫するアクティビティが目白押しのこれからの季節、キャンプ人気もうなぎのぼりです。本格的なギアを揃えアウトドアに挑むキャンパーも多い中、“手ぶらで楽しみたい派”のためにあるのが「グランピング」です。

　キャンプ道具を持たずとも多くの人が気軽にアウトドアを楽しめる環境づくりを目指すグランピング施設、「ウッドデザインパーク与位」（兵庫県宍粟市）の大島明也さんに話を聞きました。

　今年4月12日にオープンした同施設には、8棟のテントとハンモックスペースがあります。テント内はアジアンテイストでエキゾチックな雰囲気。

「ベッド、ソファ、バス・トイレ、冷蔵庫を完備しているので、部屋の中で過ごすようにリラックスしていただけると思います。屋外にはBBQセットを用意していますので、キャンプギアをお持ちでなくてもアウトドア飯を楽しめます」（大島さん）

　ハンモックスペースは中央に焚火がセットされており、それを囲むようにハンモックがズラリと並びます。夜は皆で集まって、焚火の柔らかな明かりのもと満天の星空を楽しむという贅沢な時間を過ごすことができるそう。隣接の温泉施設を利用する人も多いと大島さん。

　施設内には「ツリーハウス」があり、子どもでも安全に楽しめるボルダリング用のクライミングウォールや、木に吊るしたターザンロープ、アスレチック、ブランコなど自然を存分に使ったアクティビティも。「昨今、ボール遊びや大声を出すことが禁じられている街の公園が増えていますが、普段できない遊びを体験することは子どもたちにとって大切な経験ではないでしょうか。オープンしてまだ1か月程ですが、土日祝は多くのご予約を頂いています。平日はまだまだ空きがあるので狙い目」とのこと。

　アウトドアをより身近に感じてもらうためのさらなる施設・設備の充実も計画しているとのことで、今後の展開をたずねました。

「ここ数年サウナ活動、いわゆる“サ活”が男女問わず人気ですが屋外サウナとして注目を集める『テントサウナ』を設置予定です。また、ニジマスが泳ぐ『釣り堀』も作ります。釣ったニジマスはBBQメニューとしてその場で食べていただけますよ！　いずれも今年のサマーシーズンまでに登場予定です」（大島さん）

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　星空に包まれて眠り、小鳥のさえずりで目覚める。この夏、大自然がもたらしてくれる“非日常のひととき”を大切な人と過ごしてみるのもいいかもしれません。

※『谷五郎の笑って暮らそう』「ぐるっと西播磨」2023年5月30日放送回より