2020年東京オリンピックのマラソンと競歩について、開催地を札幌への移転を決定するまでの国際オリンピック委員会(IOC)の姿勢について、桂春蝶が吠えた。
「日本というのは海外から圧をかけられたときに何も言えないというか、押しに弱い。ただ東京がかわいそうだなと思うのは、マラソン(という種目)は、最後の最後にやって、それで閉会式に進むもの。でも、東京では、それがなくて閉会式になる。それって、高校野球でいえば、決勝戦だけ甲子園ではなく札幌ドームでやりますみたいなこと。『そんな馬鹿な!』って思う」
オリンピックの締めの競技でもあるマラソンを札幌に移すことに対し、東京に同情する一方、IOCに対して、桂春蝶は言いたいことがあるという。
「なんで、7月や8月にオリンピックがあるかというと、アメリカの都合なんですよ。秋は大リーグのワールドシリーズや、フットボールの大きい大会があったりして、結局、何もイベントがないのが夏ということで(開催期間に定められた)。その時期だと、アメリカのなかで、オリンピックの価値が上がる。そうしたら、放映権で銭もうけできる。IOCにとって、アメリカが一番のお客さんだから、夏にやらなきゃというのがあるんです」
夏にオリンピックが開催される裏事情を明かしたあと、さらに強い口調で春蝶は続ける。
「開催地である東京に圧力をかけて、『ちょっとマラソン危ないな~、札幌でやろか~』って言うが、札幌も暑いちゅうねん! あんたらが銭勘定で暑いときに決めたのに、『これだけ私たちは選手のことを考えているんですよ~』っていうのを世界にアピールしようというところが、もう、こすいねん! IOCは、“いらんこと言うおっちゃん”の略でいいかもわからんな~」