兵庫県は4月29日から5月6日まで、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、有馬温泉など行楽を目的とするホテルや旅館についても新たに休業を要請した。兵庫県内の観光地に人が集まるのを抑制するための措置。
県はこれまで、新型コロナウイルス特別措置法に基づき、ホテルや旅館は宴会場や集会スペースに限って休業を求めていたが、政府が行楽目的の宿泊施設は事業継続を求める施設に該当しないと判断したため。
城崎温泉では、旅館組合に加入する75軒すべてが4月27日から5月31日まで休業に。
城崎温泉観光協会によると、すでに入っている予約客には旅館から個別に断り、または延期を申し入れた。今後しばらく新規の予約は取らない。7か所のうち3か所の「外湯」は営業を続けるが、利用できるのは豊岡市民のみ。
兵庫県はこのほか、学習塾などの教育機関や生活必需品を扱わない小規模の店舗についても、5月6日まで追加で休業を要請する。