児童虐待のない神戸の街に KOBEオレンジリボンウォークが訴え | ラジトピ ラジオ関西トピックス

児童虐待のない神戸の街に KOBEオレンジリボンウォークが訴え

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 児童虐待のない社会を呼び掛ける「KOBEオレンジリボンウォーク」が11月3日、神戸市内で開かれ、参加者はオレンジ色のおそろいのTシャツを着て神戸の街を歩いた。

「KOBEオレンジリボンウォーク」
「KOBEオレンジリボンウォーク」

 これは11月の児童虐待防止推進月間に合わせて、神戸市こども家庭局が2016年から毎年開いているもので、ことしは親子連れなどおよそ60人が参加。神戸の大人たちが子どもを守るイラストが描かれたオリジナルTシャツを着て、オレンジ色の風船を手に神戸市中央区の三宮センター街から神戸ハーバーランドまでのおよそ2キロをゆっくりと1時間半かけて歩いた。

「KOBEオレンジリボンウォーク」
「KOBEオレンジリボンウォーク」

 途中、元町商店街では、商店主らがオレンジカラーの小旗を振ってウォーク参加者を出迎え、ゴール地点の商業施設「カルメニ」ではお絵描きや工作体験ができる「すきっぷ親子ふれあい広場」が展開され、歩き終えた親子らはくつろぎながら、秋の一日を楽しんだ。

 なお、2018年度、神戸市こども家庭センター(児童相談所)に寄せられた児童虐待の相談件数は1868件(前年度比320件増)。数字の上では5年連続で過去最多を更新したが、内訳でみると生命の危険から緊急保護が必要な「最重度」や一時保護が必要な「中度」レベルは減少し、一時的な暴力とみられる「軽度」や見守りを必要とする「疑い」が全体の94パーセントを占めており、同センターでは「比較的軽微な事案であっても見逃すことなく通告がなされていることが増加の一因」としている。

 神戸市こども家庭局では、「児童虐待防止推進月間」の期間にあたる11月末まで市民へ児童虐待の防止や早期発見を呼びかけるラジオCMで繰り返し啓発にあたるほか、14日から20日まで神戸市中央区のさんちか通路・花時計ギャラリーにてポスター等を掲出する。

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