もはや暑すぎるほどの日々を過ごしていたある日、いなみ野水辺の里公園から「涼しげな色のカエルが見つかったよ」という連絡が入りました。なんでも、兵庫県稲美町に住んでいるおばちゃんが、変わった色のカエルがピョンピョン跳ねているのを発見。「珍しいかなあと思って。子どもたちに見せたって〜」と、公園まで持ってきてくれたといいます。
一体どんなカエルなのだろうかと早速見に行ったところ、まあ〜見るも涼しげな色。サイダーみたいな色をした水色カエルだったんです。しかも、体のまだら模様がシュワシュワと弾ける炭酸のようにも見えて、まさにサイダー色!
このカエルはアマガエルだそう。アマガエルは、葉っぱの上にいるときには黄緑色、枯れ葉などの上にいるときは茶色、コンクリートなら灰色と、明るいところでは白っぽく、暗いところでは黒っぽい色に擬態するという特徴を持ちます。このサイダー色のアマガエルは黄色の色素を持っていないために、黄緑色になっているつもりがサイダーのような青っぽい色になっているのだとか。
サイダー色に変色するアマガエルは珍しく、なんと10万分の1ぐらいの確率でしか生まれないといいます。たとえ生まれてこられたとしても、目立つ色をしているために鳥やヘビに狙われやすく、自然界ではなかなか長生きできないのです。
そのため、畑や田んぼなんかで見つけるのは至難の技で、日常的に出くわすなんてこともほとんどありません。
これから本格的な夏がやってきます。暑い暑い夏休みには、涼を求めていなみ野水辺の里公園に。サイダー色のアマガエルを見に行ってケロ!
※ラジオ関西『バズろぅ!』2023年7月19日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)