生誕100年の司馬遼太郎、企画展やイベント開催 「好きな作品」1位は… 司馬遼太郎記念館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

生誕100年の司馬遼太郎、企画展やイベント開催 「好きな作品」1位は… 司馬遼太郎記念館

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 8月7日は、歴史小説の大家、司馬遼太郎(1923~1996年)の100回目の誕生日。生誕100年にあたる今年、司馬遼太郎記念館(大阪府東大阪市)では記念の企画展やトークイベントが開催されている。

 司馬遼太郎は大阪に生まれ、新聞記者時代の1960年、「梟の城」で直木賞を受賞。その後作家に転身し、新しい視点、壮大なスケールで展開する歴史小説を次々と発表、没後四半世紀を経た現在も幅広い世代から人気を集めている。

司馬遼太郎記念館
司馬遼太郎記念館

 司馬の人生をたどる企画展が昨年11月からスタート、現在はパートⅡとなる「作家の道へ―司馬遼太郎と『近代説話』」が開かれている。記者から作家になった頃に焦点を当てた特集で、本名・福田定一で書いた短編小説「わが生涯は夜光貝の光と共に」が掲載された西本願寺の月刊誌「ブディスト・マガジン」創刊号(初公開)や、京都を訪れて「梟の城」を執筆した頃を振り返ったエッセイの自筆原稿(同)、義弟にあたる上村洋行・同館館長に向けて1955年に描いた色紙など計70点(うち初公開11点)を公開している。

 同館は生誕100年を記念し、全国の読者を対象に「好きな司馬作品」のアンケートも実施(総回答数1567人。2022年10月1日~11月15日、ホームページや館内の投票用紙による回答)。集計したところ、第3位は「燃えよ剣」(171人)、第2位は「竜馬がゆく」(246人)、第1位は「坂の上の雲」(341人)となった。

「坂の上―」は回答者の21パーセント以上を占めるダントツ人気。また、回答した人は小学生から90代までで、今なお司馬作品が世代を超えて読まれていることも分かった。

 さらに「初めて読んだ年代は」との質問には、「20代」(315人)「10代」(279人)と答えた人が圧倒的に多く、10~20代で全体の6割。「同じ作品を読み返すか」との問いには、8割近くが「読み返す」と回答した。初読が若い時期で、その後長く愛読される傾向も判明し、衰えない人気の背景も読み取れた。

展示の様子(司馬遼太郎記念館提供)
展示の様子(司馬遼太郎記念館提供)

 8月12日(土)午後2時から、開催中の企画展に関連する上村館長のお話「夏の館長トーク」が開かれる。参加希望者は、電話かファクスで同館に申し込む。先着152人。参加無料(別途入館料が必要)。問い合わせは司馬遼太郎記念館、電話06-6726-3860まで。

◆生誕100年企画展「作家の道へ―司馬遼太郎と『近代説話』」
会場 司馬遼太郎記念館(〒577-0803大阪府東大阪市下小阪3丁目11-18)
会期 2023年5月16日(火)~2024年2月18日(日)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜(祝日、振替休日の場合はその翌日)、9月1日(金)~11日(月)は資料整理期間のため、12月28日(木)~2024年1月4日(木)は年末年始のため休館
入館料 大人500円、中高生300円、小学生200円
問い合わせ 電話 06-6726-3860、または、FAX 06-6726-3856(司馬遼太郎記念館)

司馬遼太郎記念館 公式HP

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