神戸市西区の草むらでスーツケースに入った男児(6)の遺体が見つかり、死体遺棄容疑で逮捕された男児の母親らきょうだい4人について、兵庫県警は23日、 殺人容疑で再逮捕した。
再逮捕されたのは、自宅に監禁されていた女性(57)の実子で、長女A(34)、次男B(32)、次女C、三女D(いずれも30)。
男児は長女Aの子どもで、女性を含め6人で生活していた。
4人は2023年6月17日から19日にかけて、神戸市西区玉津町の自宅で、凶器を用いて男児の背中を多数回殴打するなどして殺害した疑いが持たれている。兵庫県警は4人の認否を明らかにしていない。男児の背中には多くの皮下出血が一面に広がり、一定期間、繰り返して虐待を受けていた可能性があるという。自宅からは、凶器とみられる鉄パイプとみられるものを複数押収している。
司法解剖の結果から、男児は6月19日ごろに外傷性ショックで死亡したとされている。
兵庫県警は男児がこの日、4人から特に激しい暴行を受けて死亡したとみており、遺体の負傷状況や、4人それぞれの供述から総合的に判断、殺意があったとした。
捜査関係者によると、逮捕された女3人のうち一部が「(死亡した男児を入れるため)次男がスーツケースを用意するよう指示した」という趣旨の供述をしているという。