関西に夏本番を告げる天神祭は25日、本宮を迎えた。
2020年、新型コロナウイルス感染拡大により、神事などの部分開催や中止によって、祭りの規模を縮小してきたが、2023年は4年ぶりに従来の形に戻して開催した。
天神祭は、菅原道真ゆかりの大阪天満宮が鎮座して2年後の951(天暦5)年に始まり、1000年以上の間、疫病退散や国家安穏を祈願してきた。
25日の本宮は、日中にみこしが街を練り歩く「陸渡御(りくとぎょ)」、夜には大川を約100隻の船が行き交う「船渡御(ふなとぎょ)」が行われ、約3千発(コロナ禍以前は5千発)の奉納花火で締めくくった。
大阪府警は機動隊を含む警察官延べ1500人を投入、不審者や不審物への対応と雑踏警備に厳戒態勢で臨んだ。