【女子W杯】なでしこOGが語るGS1位通過の利点「慣れている会場でまたやれるのはプラスしかない」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【女子W杯】なでしこOGが語るGS1位通過の利点「慣れている会場でまたやれるのはプラスしかない」

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 女子サッカーの世界一を決める「FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023」で、日本女子代表「なでしこジャパン」はグループステージを3戦全勝。グループCの1位で決勝トーナメントに駒を進めた。2011年のドイツ大会以来となる優勝を目指して躍動するチームを、なでしこジャパンOGの川上直子氏がラジオ放送を通じて絶賛した。

川上直子氏(写真:ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』)

 なでしこジャパンは、7月22日の今大会初戦でザンビア女子代表を5-0と下して勢いづくと、26日にはコスタリカ女子代表に2-0と勝利。グループステージ突破が決まったなかで迎えた31日の強豪・スペイン女子代表戦でも4-0と快勝した。この3試合では、FW浜野まいか選手以外のフィールドプレーヤー19選手がピッチに立って活躍し、キャプテンのDF熊谷紗希選手を中心とした堅守で全試合クリーンシート(無失点)を達成。攻撃面では3試合で11得点を記録し、6選手がW杯本大会でのゴールを決めている。

 スペイン戦の直後に放送されたラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)で、パーソナリティーを務める元なでしこジャパンDFの川上氏は、「3試合を見ていて、若い子がチームを下から押し上げているように感じる。お姉さんについていくというより、『私がやってやる』というような頼もしさが見える」と、日本のW杯最年少ゴールを決めたFW藤野あおば選手(19)や、初戦で先発フル出場したDF石川璃音選手(20)といった若い力の台頭がチームを活性化しているとコメント。

 また、川上氏はこの3試合で先発メンバーが少しずつ変わっていることにも触れ、「3戦ともメンバーが違うし、いろんなバリエーションを日本が持っている。『次は誰が出てくるのだろうか、どういう組み合わせがあるんだろうか』と対戦相手からしたらすごい嫌だと思うし、出た選手がすごい自分のいいところを出して最高のパフォーマンスで戦えているのが、この3戦の勝利につながっている」「(守備で)ちょっとかわされても、次の人がすぐカバーにいったり、なでしこはみんなすごく身体が動いている。みんながすごくいい状態でW杯を迎えたんだなと思う」と、チーム全体の調子の良さが結果につながっていると評した。

 そのなかで川上氏が絶賛するのが、MF宮澤ひなた選手だ。WEリーグのマイナビ仙台レディースでプレーする23歳は、最近2シーズンのリーグ戦で4得点だったのが、今回のW杯だけで同じ4ゴールをマーク。池田太監督からトップ下に抜擢された背番号7は、スピードをいかした飛び出しを存分に発揮し、ザンビア戦で2得点、スペイン戦でも2得点を決め、チームの勝利に貢献。今のなでしこの「ラッキーガール」的な存在になっている。

宮澤ひなた選手(写真:ラジオ関西)

 川上氏は「スピードがすごい。スペイン戦も相手DFのスピードが足りないところをうまくついていた。(得点シーンの)そのちょっと前にスペインが中央にボールを入れてきて、DFとGK山下(杏也加)選手の間をスッと抜けていく(日本にとって)あぶないシーンがあったが、そのあとに決めてくれたから流れをうまく日本に持って行けた」と、ワンプレーで試合の趨勢を変えた宮澤選手を称えた。

今回の女子W杯で活躍が目立った宮澤ひなた選手(左)と、田中美南選手(右) (写真:ラジオ関西)

 さらに、川上氏は、なでしこジャパンの相手への対応力や分析力にも着目。「日本は、本当は(ボールを)まわして、まわしてとやりたかったと思うが、世界のレベルが上がっているなか、現状を踏まえて、カウンターで仕留める力をつけてきた。それができたのは素晴らしい」「スペインのディフェンスが、スピードがなかったこと、最後の詰めが甘かったことなど、そのディフェンス力がそこまで高くなかったのが助かった部分ではあるが、しっかりそこを付けたなでしこが素晴らしかった」と述べていた。

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カンピオーネ!レオネッサ!! | ラジオ関西 | 2023/07/31/月 18:30-19:00

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