美容師でありながらウェブマーケティングなどITの分野でも飛躍をとげる実業家が、14日放送のラジオ番組にゲスト出演。これまでの活動の経緯や、「頭皮の専門家」としてこのほど毛髪専門のクリニックを開院した思いなどを語った。
DIA株式会社の代表取締役を務める西川高弘さんは、もともと10代で美容師をはじめ、20代で独立。愛知県豊田市でヘアサロンを営んでいたが、頭皮へのこだわりから生み出した美容液をネット販売したことをきっかけに、一気に飛躍を遂げたという。
「27歳のときに自社の商品である頭皮にぬる美容液を作り、それをネットで売っていた。美容師ひとりでやっていたが、それで（美容師としての）技術の売り上げが200万円くらいに対して、商品が1000万円以上くらいあった。それで『ネットの力はすごいな』と（思った）」（西川さん）
商品を売るためにウェブマーケティングをいろいろ勉強したという西川さん。「ネットで売るためには映像が必要」というところから、ウェブマーケティングの会社、DIA株式会社を設立。本来は商品の販売や認知のために動画やウェブ制作に力を入れたところ、「いろんなお客さんから『自分も撮影してほしい』、『商品を売るアドバイスをほしい』など（言われた）」と評判を呼ぶことに。今では他社の企業CMやYouTubeチャンネルの映像制作なども積極的に手掛け、成長を遂げている。
それでも、「もともとは頭皮を見ることが本業」という西川さんは今年、医師の勇亜衣子（いさみ・あいこ）さんらとともに、毛髪に特化したクリニック「Dr.TOUHI AGAクリニック」を東京・日比谷に開院した。
院長の勇さんいわく、「AGA（androgenetic alopecia＝男性型脱毛症）、薄毛の治療を中心に、白髪、くせ毛、頭皮のふけ、かゆみなど、たくさんの髪の悩みを一通り解決するクリニック」だという同院。管理美容師として関わる西川さんが開院に至った大きな要因は、自身の新型コロナウイルス感染にあったと語る。
「1回コロナになって、毛がムチャクチャ抜けた。そこで、（勇）亜衣子先生に（毛髪治療のための頭皮への）注射を毎月打ってもらったら、こんなに髪の毛が（より良く）変わるんだと。そこからクリニックを出そうと準備をしたのが、開院のきっかけ。コロナになってなかったらクリニックを出していなかった」（西川さん）
一方、西川さんの強力なパートナーとして歩む勇さんは、もともとは脳神経系を専門としていた医師だが、非常勤でAGAのクリニックで働き始めたことを契機に、「髪のドクター」の道に。「（当初は）全然知らない世界だったが、『こんなに髪が生えるんだ』と、自分のなかでもびっくりした。本当に効果があって、患者様もすごく喜んでくれて、『やりがいがあるな。そっちを専門的にやっていきたいな』と」。そこから、頭皮の専門家である西川さんと「一緒になにかできればいいなと思った」ことから、現在の開院に至るという。
同院には「薄毛に関して悩みが深かったり『どうにかしたい』という方が多いが、髪をきれいに保ちたい、美意識の高い方もいらっしゃる」と、勇さん。西川さんは、「医療は今の髪の毛自体を変えてしまうというパフォーマンスを発揮できる。薄毛だけでなく、くせ毛、白髪、ふけなど、根本的な解決は医療になる。根本的によくなるのと、今の髪をキレイに見せるのとは違う。僕らは根本的によくしていく、本当にきれいにしていくほう。髪の毛を増やすとか、くせ毛とか白髪とかをよくするとか、それには医療の力がないとできない」と、同院を通じて毛髪の悩みを解決すべく、持論を語っていた。
「自分に自信がない子や、帽子をかぶってきたり恥ずかしがって来る人が、帽子をとったり、自信を持ったりすると、やりがいを感じる」と、同院での活動に胸を張る西川さん。勇さんは「髪をきれいにできる治療、医療があるということをご存知ない方もけっこういらっしゃるので、それを皆さんにクリニックを通して知っていただきたいし、広めていきたい」と今後への抱負を語っていた。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー！やってみよう！！』2023年8月14日放送回より
