姫路信用金庫、23年6月期の「景況レポート」 取引先企業の「SDGs」テーマの研究・開発に助成金 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

姫路信用金庫、23年6月期の「景況レポート」 取引先企業の「SDGs」テーマの研究・開発に助成金

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 姫路信用金庫(本店:姫路市十二所前町105)がこのほど、取引先企業の景況感を調べる「景気動向調査」を行い、結果を「ひめしん景況レポート(2023年6月期)」として発表した。

 調査は6月上旬、取引先450社を対象に実施、443社から回答を得た。対象期間は、23年4月から6月までの3か月間。

 同金庫の調査は、1975年から4半期に一度実施しており、今回が191回目。対象は、兵庫県播磨地域から明石市、神戸市にかけての企業で、「製造業」と「非製造業(卸売、小売、運輸・サービス、建設、不動産)」の計6業種に分けて行う。対象のうち85%以上が従業員50人未満の規模と、中小企業や地場産業の業況を反映した調査となっているのが特徴。

レポートを分析する様子(提供:姫路信用金庫)
レポートを分析する様子(提供:姫路信用金庫)

 調査の結果、全体の業況判断DI(景況が「良い」と感じている企業の割合から「悪い」と感じている企業の割合を引いた指数)は、全業種の総合で、前期(23年1-3月期)から8ポイント増の▲7と改善した。 業種別で見ると、「製造業」は前期から6ポイント増の▲3、一方の「非製造業」は前期から9ポイント増の▲8となり、卸売業を除く4業種で改善した。

 また、同金庫では、「アフターコロナと中小企業」をテーマに特別調査を実施。政府が企業に対し賃上げを要請する中、「賃上げや一時金の支給を実施したか」との問いには、賃上げ・一時金の支給ともに、「していない」の回答が「している」を上回る結果となった。また、「新型コロナウイルスの感染拡大前(約3年前)と比べたときの売上」は、約3割が「減少した」と答えた。

23年6月期の景況レポート(提供:姫路信用金庫)
23年6月期の景況レポート(提供:姫路信用金庫)

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 また、同金庫は2005(平成 17)年から毎年度、兵庫県立大と共同で新しい製品や技術を研究・開発したり、新たな分野への進出を目指したりする企業に助成金を支給している。

 23年度に「ひめしん研究開発支援助成金」を受けるのは、▼フジライト工業株式会社▼有限会社征和建設▼エムズの3社に決まり、このほど贈呈式が行われた。籾殻(もみがら)を炭化させた「燻炭」を利用したリン吸着剤の開発や、野菜くずを使っただし「ベジブロス」の開発で食品ロスの削減を目指すなど、「SDGs」に積極的に取り
組むテーマが評価された。

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