「イケてる」とは、かつて平成の若者用語として大流行した言葉です。「かっこいい」とか「良い状態」を意味しますが、令和ではさらに良い状態を表す言葉「羽ばたいてるね」が流行しているようです。今回は「イケてる」の若者言葉の変遷について調べてみました。
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「イケてる」は1996年ごろ、容姿や服装など外見を褒める際の言葉として誕生しました。「イケてる」の“イケ”は洒落ている、気が利くなどの「イカす」から派生した言葉になります。この後の1999年ごろ、「イケてるメンズ」の意味をもつ「イケメン」という言葉が誕生したようです。
次に誕生したのが「盛れている」という言葉。髪の毛をセットする際に「髪を盛り上げる」という意味として、2009年ごろにギャルの間で使われていたそう。そこから派生し、メイクの良い状態や写真写りが良い際に「盛れてるね!」と使われるようになりました。
そして令和になって誕生した言葉が「羽ばたいている」。いつも以上に「盛れていて」、良い感じの状態を指します。「盛れている」と同様にギャル用語として誕生し、相手の外見を褒める際に使用。さらには自分を褒めるときにも使えます。例えば、メイクの調子が良い日には「今日の私羽ばたいてるわ〜」といった感じです。
また令和のギャルブーム再到来の影響からか、ほかにも“褒め系”ギャル用語が続々誕生。例えば「プルい」は唇がプルプルしてること。メイク系のティックトッカーのコメント欄から誕生した言葉だといいます。
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同じ意味合いでも時代によって使われる用語はさまざま。令和のギャル用語の発展によって、さらに多様な「褒め言葉」が生まれる予感です。
(文=弘松メイ)