世界中に大きな経済的打撃も与えた新型コロナ。各企業は、“元に戻す”以上に新たな道の開拓を模索している。そこで今年9月、ポストコロナのビジネスチャンスを探ろうと、地元信用金庫が主催する『こうべしんきん ビジネスメッセ 2023』が兵庫県神戸市内で開かれた。
今シリーズでは、メッセを通じて発信された、兵庫・神戸の企業の独自技術やサービスを全23回にわたって紹介する。第4回は、企業向けフォーム等製造、プリント加工の有限会社ビルボード(神戸市灘区)。
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有限会社ビルボードが同ビジネスメッセに顔を見せたのは2年ぶり。これまでは企業ユニフォーム製造事業をメインで出展していたが、今回はプリント加工業務の印刷技術を中心に紹介。加えて、世の中の役に立てないかという思いから「防災」とのテーマで出展した。
世界中でさまざまな自然災害が頻発する中、同社では災害時への取り組みとして、印刷技術を活かし、顔料に発光や反射に資する成分を混ぜて、衣類を加工する技術を紹介。加工された衣類は光が反射するため、停電などの際には発見率が上がる可能性が高まると期待される。また、人と人との接触の予防にもなることから、災害時の安全を確保することにつながる。
「『最近の世の中は防災意識が高い』と気付いたのがきっかけでした」と明かしたのは、マネージャーの工藤透さん。同ビジネスメッセが開かれたのが9月1日『防災の日』ということもあり、興味を示す来場者も多かった。工藤さんは、「今後は多くの人に認知をしてもらい、同社の技術が当たり前に定着できれば」と展望を語った。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2023年9月13日放送回より
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