プラネタリウム誕生から100年! 大阪市立科学館で記念の企画展 “誕生日”には特別イベントも | ラジトピ ラジオ関西トピックス

プラネタリウム誕生から100年! 大阪市立科学館で記念の企画展 “誕生日”には特別イベントも

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 ドーム型の天井に、本物そっくりの星空が映し出される特別な空間。天文ファンだけでなく家族連れやカップルにも人気のプラネタリウムは、誕生から今年で100周年を迎える。現在まで進化を続けているプラネタリウムのこれまでの歩みなどについて紹介する企画展「プラネタリウムの歴史と大阪」が、大阪市立科学館(大阪市北区)で開催されている。11月5日(日)まで。

大阪市立科学館(同館提供)
展示風景(大阪市立科学館提供)

 世界初のプラネタリウムは1923年、ドイツで生まれた「カールツアイスⅠ型」。4500個の恒星と5つの惑星の運行を再現することができたという。

 日本で初めてプラネタリウムが登場したのは、14年後の1937(昭和12)年。大阪市立科学館の前身に当たる「大阪市立電気科学館」オープンの目玉として「カールツアイスⅡ型」が設置され、東洋圏で初めてのプラネタリウムとして話題となった。同機は電気科学館が閉館した1989(平成元)年まで半世紀を超えて活躍。現在も大阪市立科学館で一般公開されている。

1937(昭和12)年、大阪市立電気科学館のプラネタリウム(大阪市立科学館提供)

 企画展では、電気科学館時代に使われていた、ドームに星座の線画を映し出すための「星座絵投影機」や1939(昭和14)年ごろに作られた、プラネタリウムを解説する「天象館(てんしょうかん)案内リーフレット」などの貴重な資料約70点を紹介。同館広報担当の竹浦雅美さんは「プラネタリウムの歴史とともに、投影機の進化の過程や電気科学館の活動についても知ってもらえたら」と話している。

大阪市立電気科学館時代に使われていたカールツァイス社製星座絵投影機(大阪市立科学館提供)

プラネタリウム「天象館」の解説リーフレット。1939(昭和14)年ごろのものとみられる(大阪市立科学館提供)
展示の様子(大阪市立科学館提供)

 プラネタリウム“100歳の誕生日”である10月21日(土)午後6時半から、同館プラネタリウムで「スペシャルナイト『プラネタリウム100周年記念イベント』」を開く。ドイツや国内各地のプラネタリウムと中継を結び交流するほか、昭和レトロ風の解説なども入れて100年の歴史を振り返る。参加費1000円。同館チケットカウンターと観覧券のウェブサイトで販売。先着250人。問い合わせは大阪市立科学館、電話06-6444-5656。


◆企画展「プラネタリウムの歴史と大阪」
会場 大阪市立科学館 展示場4階(〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-1)
日程 2023年8月30日(水)~11月5日(日)
休館日 月曜(9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
開館時間 9:30~17:00(展示場入場は16:30まで)
観覧料 展示場=大人400円、高大生300円
問い合わせ 大阪市立科学館、電話06-6444-5656

大阪市立科学館 公式HP

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