「昭和レトロ」「平成レトロ」が、若い世代に新鮮味をもって受け入れられています。そのようななか、10歳から24歳の男女を対象に実施されたアンケート調査「大人は懐かしいけどZ世代は知らないモノ」(バイドゥ株式会社が2023年1月実施、有効回答585人)では、現在は姿を消してしまった、大人にとっては知っていて当たり前のアイテムがさまざま挙げられました。
知らない若者が多かった第3位には、1988年に登場した音に反応して動くおもちゃ「フラワーロック」がランクインしました。
サングラスをかけた花が音楽に合わせて踊る様子が可愛らしく、1980年代後半から90年代前半のバブル期に放送されたトレンディドラマの小道具としても使用され、当時の20代を中心に大ヒット。国内外で累計850万個も販売されたといいます。
第2位には、1991年頃に登場した録音メディア「MD」がランクイン。それまで、録音アイテムの主流はカセットテープでした。MDは、曲のスキップができる上に持ち運びしやすいといった便利さが広く受け入れられ、瞬く間に普及したといいます。
第1位には、1995年頃に登場した携帯端末「PHS」通称“ピッチ”がランクインしました。
当時、携帯電話の使用料金は月額10,000円以上。その価格帯から広くは普及しませんでした。若者は、自宅の固定電話で友達と話し、ポケベルで連絡を取るという人が多く、月額2,000〜3,000円と安価で使用できるPHSは革命的アイテムとして受け入れられました。
ただ、そのサービスも2021年に終了した(一部法人向け除く)ため、Z世代の多くはその存在を知らないといわれているそうです。
どの世代にも必ずある、青春を彩ったトレンドアイテム。同世代の仲間で話し合ってみると懐かしい思い出がよみがえるのではないでしょうか。
※ラジオ関西『Clip月曜日』より