「AGA(男性型脱毛症)」や「FAGA(女性男性型脱毛症)」など、頭皮に対する治療がいま、注目を集めている。このたび、育毛分野の最前線で研究している2人がラジオ番組に出演し、日本国内におけるAGA市場の可能性について語った。
ラジオ番組『セケンテー/ぼくらは囚われない』(ラジオ関西)9月2日放送回に出演したのは、一般社団法人Next Beauty Labo(ネクストビューティーラボ )の理事を務める西川高弘さんと、「Dr.TOUHI AGAクリニック」総括院長の勇亜衣子(いさみ・あいこ)さん。
元美容師で、美容院経営の経験もある西川さん。その実績をいかしてDIA株式会社を設立し、ITを活用した美容室コンサルティングや広告運営など幅広く活動。2021年には、著書『美容師1人で年商1億円』(秀和システム)を出版した。
東京大学出身の勇さん。脳神経系を専門とする医師として働いたのち、現在はAGA業界で活躍している。
勇さんが総括院長を務める「Dr.TOUHI AGAクリニック」は、毛髪に特化したクリニック。同院の管理美容師としてかかわっているのが、西川さんだ。まったく異なる経歴を持つ2人がタッグを組むに至ったのは、西川さんの新型コロナウイルス感染がきっかけだったという。
コロナに感染したことで抜け毛に悩まされるようになった西川さんは、美容院の育毛剤を使用したものの効果は出なかった。そんなときに、勇さんに毛髪治療のための注射を打ってもらったところ、ようやく薄毛は改善された。そこから意気投合したことで、ともにクリニックを立ち上げることになったという。
「そもそも美容液などの薄毛治療は表面的なものであって、AGA治療の本質的な部分は頭皮という土台にある」と語る、西川さん。「植物を育てる際に土がダメだと成長しない」と具体例を挙げたうえで、髪を生やすために頭皮という土壌がいかに重要かを説明した。
近年における、女性の薄毛人口増加についても触れた2人。いまや薄毛治療は男女関係なく必要とされるものとなっており、「20代などの若いころから予防治療を受けることも大切」だと自身の見解を述べた。
西川さんと勇さんによると、AGA治療の技術は数十年前と比べて大きく進歩しているという。パーソナリティーの田中大貴も同院を受診した経験があるそうで、「『PRP療法(多血小板血漿療法)』、いわゆる再生医療を施術してもらったら、頭皮だけでなく肌もきれいになり、ほうれい線もなくなってきた。現代の医療は確かに進んでいる」と実体験を明かした。
「ぶっちゃけ、シャンプーを変えるだけじゃ育毛にはならないと思う」とストレートな意見をぶつけたのは、パーソナリティーを務める連続起業家兼アーティストのCEOセオ。これに対し、西川さんは「正直シャンプーだけでは難しいと思う」と受け止めたうえで、「育毛に関しては、『注射』『薬』『血行』の3つで改善できると思っていて、(シャンプーは)血行の部分においては意義がある」と持論を語った。
※ラジオ関西『セケンテー/ぼくらは囚われない』2023年9月2日放送回より
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『セケンテー/ぼくらは囚われない』
放送日時:毎週土曜日 20:00~
放送局:ラジオ関西(AM 558KHz / FM 91.1MHz)
連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティーを務める。