世界中に大きな経済的打撃も与えた新型コロナ。各企業は、“元に戻す”以上に新たな道の開拓を模索している。そこで今年9月、ポストコロナのビジネスチャンスを探ろうと、地元信用金庫が主催する『こうべしんきん ビジネスメッセ 2023』が兵庫県神戸市内で開かれた。
今シリーズでは、メッセを通じて発信された、兵庫・神戸の企業の独自技術やサービスを全23回にわたって紹介する。第3回は、重要資産管理システムを扱う株式会社トータルリンク(神戸市須磨区)。
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株式会社トータルリンクは、企業や組織の鍵を管理する装置、鍵管理装置に加え、個人情報や機密文書を管理するロッカーも取り扱っている。
同社の鍵管理装置は、管理を全て機械で行う。鍵を渡していいユーザー、渡してはいけないユーザーといった形で権限を分けて設定することもできるなど、厳格な管理が可能。それにより、リストに名前を書き、鍵を受け取ったあとに受領印を押して鍵を持って行くなど、これまで多くの企業や組織で行われていた手作業での鍵のやり取りが不要になる。また、トラブルが発生した際、鍵をいつ誰が持ち出したのかわからないと原因究明が難しいが、この鍵管理装置の機能により迅速な対応が期待できるという。
代表取締役の岡井淳さんによると、導入を検討する企業は増加傾向で、毎月多数の問い合わせがあり、大企業からの引き合いも多くなっているとのこと。
最近では、予約管理の展開にも力を入れている。例えば、会議室を使用したい場合、予約した時刻になれば鍵を取り出すことが可能になり、予約していない人は鍵を取り出すことができないという機能。予約管理と鍵の管理の両方を一つのシステムで行える利点に、ビジネスメッセでも多くの人が興味を示していた。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2023年9月13日放送回より
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