シンガーソングライターの川嶋あいがパーソナリティーを務めるラジオ番組『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(ラジオ関西、毎月第1・2週日曜午後5時〜)。9月10日の放送では、演歌歌手の城之内早苗がゲスト出演。おニャン子クラブ加入にまつわるエピソードや、自身の経験について語った。
幼少のころより民謡と三味線を習っていた城之内は、中学2年生のときに出場した「全日本演歌選手権」を契機に事務所へスカウトされる。1985年放送のバラエティー番組『夕やけニャンニャン』(フジテレビ)のオーディションコーナーに合格し、おニャン子クラブのメンバーに抜擢。翌年1986年に楽曲「あじさい橋」でソロデビューを果たし、演歌界としては初となるオリコンチャート初登場1位を獲得した。その後、演歌歌手として活躍するかたわら、ラジオパーソナリティーなど多岐にわたる分野でマルチな才能を発揮している。
おニャン子クラブ加入のきっかけとなったオーディションへは、もともと人数合わせとしての参加だったという。合格の報せはレコード会社の人たちを驚かせ、「高校生だったので転校をしなければならなかったり、バタバタで入らせていただいた」と当時を振り返った。
幼いころより民謡に慣れ親しんでいた城之内にとって、アイドルの楽曲は性質がまったく異なるジャンル。「歌うことはよかったけど、ダンスができなくて」「私はどこに来ちゃったんだろう。何をやっているんだろう」と、当時の複雑な心境を吐露した。「苦しいなんて、考えている余裕はなかった」だけでなく、芸能界のルールを知らなかったこともあり自身の考えや思いを発することができなかったという。
これまでで最もつらかった経験として、愛犬との別れを挙げた城之内。愛犬は結婚のきっかけにもなった大切な存在だったという。夫婦ともに溺愛していたそうで、「私たち(夫婦に)とっては子どもみたいな存在だった」と笑みをこぼした。
そんな愛犬との別れにより、「(これから)どうやって笑っていけばわからなくなったし、夫婦での会話もできなくなってしまった」という。夫と愛犬の話ができるようになるまで5〜6年もの年月を要したものの、「亡くなってからのほうが、『自分の胸のなかにいるからいつでも触ることができるし、いつでも体温を思い出せる』と、近くにいるような気がしている」と語った。
現在、さまざまな悩みを抱えるリスナーに向けて、このようにメッセージを送った。
「 “幸せな日”を去年よりも今年、とたくさん作っていきたいなと思っています。ネガティブなときって、下を見ればキリがないし(気持ちが)いっぱいいっぱいで上を見ることもできない。だから、ちっちゃいこと(でいい)。その“ほんのちょっと”が、来年もう少し増えていたらいい」(城之内)
※ラジオ関西『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』2023年9月10日放送回より
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【番組公式ブログ】
演歌歌手の城之内早苗さんをゲストにお迎えしました!結婚のきっかけになった最愛のワンちゃんのお話。尊い「いのち」への深い愛情を感じました。「ネガティブな時って下を見ればキリがないんです。そんな時に小さい事(幸せ)を重ねて生きたい」素敵な言葉を沢山頂きました!是非、お聴きください! pic.twitter.com/7RskO18Php
— 明日への扉〜いのちのラジオ+〜 (@asu_heno_tobira) September 6, 2023