新型コロナウイルスの影響で外出を自粛する人が増えている一方で、飲食店は休業。それに伴って、おうちでご飯を食べる、または料理をする人が増えている。使う食材にもこだわりたいところ。南あわじ市の「福良マルシェ」が、淡路島から全国に新鮮かつ旬の野菜や魚を箱詰めした「うちくるセット」を届けている。
内容は日によって変わるが、魚はおさしみや加工品のほか、水揚げされたその日のうちにうろこや内臓を処理するなど、自宅ですぐ調理できる状態のものを発送。野菜は発送当日の朝に集荷した物をできるだけ多く箱詰めしている。市場を通さないのでより新鮮な状態で全国の消費者に届けられるような仕組み。
東日本大震災を経験し「買い物に出られない状況で自宅に食材が届くというのはとてもありがたかった」というスタッフが発案。「買い物に出られない人と、飲食店が軒並み営業自粛となり出荷の機会が減った生産者をうまくマッチングさせる事ができれば」という想いで取り組みを始めた。
一次産業は「消化されること」を前提で品物を作ることに加え、魚や野菜は毎日成長する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外食産業や給食での消費量が少なくなっていることで、農業・水産業にかなりのダメージが出ている。自宅でおいしい食材を使うことが、ひいては一次産業への支援につながる。
販売価格は送料込みで5500円~。電話(0799-52-2113)やFAX(0799-52-1264)、またはメール(fukura-marche@uzu-shio.com)で受け付ける。同社の黒田尚さんは「淡路島で買ったつもりでお家時間を楽しく過ごしていただければ。コロナウイルスもいつか終わりがくるので、そのときにまた淡路島、福良マルシェに足を運んでほしい」と呼びかけている。
※ラジオ関西『PUSH!』2020年4月30日放送回「わがまちひょうご」より