サッカー・J1のヴィッセル神戸でプレーする元スペイン代表MFフアン・マタ選手が12日、神戸市内の小学校を訪れ、子どもたちと交流を深めました。
ヴィッセルのホームタウン活動の一環として行われている学校訪問事業「GOAL for SMILEプロジェクト」。6月にアンドレス・イニエスタ選手らが参加して小学校訪問を行いましたが、この秋にも選手たちの市内の小学校への訪問が実現。加入後初めて参加したマタ選手は、神戸市中央区の神戸市立こうべ小学校をサプライズ訪問し、小学6年生130人の児童からの大歓迎を受けました。
マタ選手は子どもたちの代表となった4人の児童に、サッカーボールや直筆のメッセージボード、サイン色紙をプレゼント。その後、子どもたちからの質問に丁寧に対応し、今の目標について問われた際は、「もちろん、まずはヴィッセルでJリーグを優勝することが一番の目標です」と回答していました。
さらに、子どもたちの質問を受けて、サッカーを始めたのが選手だった父の影響ということや、プロになる前から時間さえあればボールを蹴っていたことなども語っていたマタ選手。尊敬する人については、家族、両親を真っ先にあげるとともに、「サッカー選手としては、尊敬していた選手はたくさんいますが、なかでもジダン選手、ロナウジーニョ選手、そして、イニエスタ選手のことは大好きです」と笑顔で語っていました。
最後は子どもたちの「ヴィッセル神戸、優勝!」という掛け声とともに集合写真撮影にも臨んだマタ選手。オフ・ザ・ピッチでのつかの間のひとときでは、最後まで笑顔が絶えませんでした。
イベント終了後、報道陣の取材に応じたマタ選手は、「こういう活動は、私は大好き。クラブとして、選手たちがこういう若いファンの皆さんの近くにいる機会を作ることは大事なこと」と、ホームタウンでの社会貢献活動の重要性を強調します。
首位を走るヴィッセルは残り5試合で悲願のJ1リーグ戦初優勝が見える位置まできましたが、ここから大事なことについては、「冷静さを保つこと。チームとして自信を持って、選手個人個人も自分に自信を持って、しっかり一つひとつの試合に向けて準備していくこと。残りすべての試合が決勝戦のようなものだと思うし、みんなそういう気持ちで挑むと思っている。私もいろんなチームで優勝を経験したなか、ここに入ってそれに貢献できればすごくうれしいなと思う」と意気込みを述べていました。9月の加入後、これまでJ1では1試合の出場にとどまっていますが、大事な試合が続くなか、スーパースターの雄姿に期待がかかります。