【神戸市】「六甲ミーツ・アート芸術散歩 2023」　体験型・滞在型…多彩な展示　11月23日まで

2023/10/21

　兵庫・六甲山では、11月23日（木・祝）までの期間、現代アートイベント「六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond」を開催中。ROKKO森の音ミュージアムや六甲高山植物園、六甲ガーデンテラスエリアなど、六甲山上の全9エリアが会場となっています。

「六甲ミーツ・アート芸術散歩」は、2010年から毎年秋に開催されているイベントで、今年で14回目を迎えました。今年のテーマは、「表現の向こう側（にあるもの） Beyond Representation」。既存の価値観にとらわれることのない新たな価値観・再解釈に触れることで、社会との接続や共生を試みる表現者の作品、さらにその先にあるものに目を向ける芸術祭を目指しています。

　国内外から50組ものアーティストが参加する今年度は、作品数も過去最大数となり多種多彩なラインナップがそろっています。なかでも六甲山ビジターセンターでは、公募大賞でグランプリを獲得した『食事の風景』や、神戸市長賞を受賞した『六甲の蟻塚』などが展示されています。

　展示作品のほかにも、各所に掲示されている指示にしたがって体を動かす『Re:Think Sports』や、“風の教会エリア”などに建てられた小屋に滞在しアーティストとコミュニケーションをとることで生まれるアート表現『交点』など、来場者が参加することで生まれるアート作品も多数用意されています。

会場内3か所で小屋とコーヒーをつくりながら活動する、アーティスト・高田優一郎さん

　今年度からの新たな取り組みも数多く登場しています。海外でも活躍しているアーティストの招へいを拡充したほか、徒歩で移動しながら作品を楽しめる「トレイルルート」の設定、さらには、会期終了後にも作品を鑑賞できるよう「ROKKO森の音ミュージアム」に野外アート作品エリアが新設されました。子どもが参加できるワークショップなども開催されており、次世代文化芸術の担い手・支え手を育てていく狙いもあるといいます。

　同イベントでは、ライトアップされた作品が鑑賞できる「ひかりの森〜夜の芸術散歩〜」も開催中。実施エリアなどの詳細情報や鑑賞パスポート（チケット）の購入方法は公式ホームページから確認ができます。

「これから紅葉の見ごろを迎えますので、秋の六甲山と作品を楽しんでいただけるのでは」と語るのは、神戸市文化スポーツ局文化交流課の藤川潤さん。「その時その時で変わる作品の表情を楽しんでください。これまで芸術に興味がなかった人にも楽しんでいただけるかと思いますので、ぜひお気に入りの作品を見つけていただければ」と話しました。