AKB48の小栗有以が、62枚目のシングル『アイドルなんかじゃなかったら』で5年ぶり2度目のセンターを務める。現在の心境について「5年前にセンターに選ばれたときと今とでは、心境が全然ちがう」と明かし、センターにかける思いや憧れの存在について語った。
2014年、AKB48チーム8メンバーとして活動をスタートした小栗。2016年、46枚目のシングル『ハイテンション』で初の選抜メンバー入りを果たしたのち、2018年に発売された52枚目のシングル『Teacher Teacher』で自身初のセンターを務めた。このたび発売された62枚目のシングル『アイドルなんかじゃなかったら』では、5年ぶり2度目となるセンターに抜擢された。
初めてセンターを任された5年前について、「素直にうれしくて、がんばろうという気持ちでとにかく楽しみながら活動していました」と振り返った小栗。その後、多くの先輩が卒業したことで自分たちがグループを先導していく存在となるなか、うまくいかないこともあったという。そんな日々を乗り越えたいま、「少しずついろんな人に観ていただける機会が増えた」ことを実感していると語る、小栗。
今回のセンター抜擢は、さまざまなグループを経験して「いろんな“センターに立つ人”を後ろから見てきた」ことで、「AKB48をこんなグループにしたい!」という思いが芽生えてきたタイミングでの出来事だったという。
「グループにかける思いやセンターとしてどうしたいかをよく聞かれるのですが、正直、ひと言で表すのは難しいです。ただ、全力でグループを引っ張っていきたいと思います」(小栗)
“憧れのアイドル”について尋ねると、小栗は「AKB48の先輩」と回答。2011年にリリースされた『ヘビーローテーション』が大好きだったという小栗は、当時メンバーがミュージックビデオで着用していたナポレオンジャケットを友人の母に作ってもらい、ホウキをスタンドマイクに見立ててまねをしたこともあるのだとか。
そんな小栗が特に慕っているのが、AKB48およびHKT48、STU48の元メンバーである指原莉乃と、柏木由紀だという。それぞれの先輩への思いについて、このように語った。
「先輩方それぞれに尊敬する部分があるのですが、特に指原さんはいろんなことに長けていて美容にも詳しいので、メイクのことで困ったときには連絡させていただいています。柏木さんはグループの重鎮なので、そこにいるだけで安心感がありますね。何を聞いても答えてくれるので、今のグループには欠かせない存在だと思っています」(小栗)
11月に開演を控える舞台『オッドタクシー 金鋼石は傷つかない』に出演するなど、女優としても活躍の場を広げている小栗。11月10日(金)公開の映画『ガールズドライブ』でもメインキャストを務めることが発表されている。
小栗が演じるのは、あることがきっかけで心を閉ざしてしまった女子高生。自身の役どころについて、「それぞれに悩みを抱えた少女たちのお話なのですが、私が演じるキャラクターは切ないシーンが多かったりするので、怒りや悲しみの表現が難しかったですね」とコメント。さらに、「最初は大変に感じていましたが、現場を何度か経験していくなかで感情の入れ方を学んできたので、今回はそれをいかせたと思っています」と語り、経験に裏打ちされた自信をのぞかせた。