東京電力福島第1原発の処理水海洋放出開始から2カ月。福島県の応援につなげたいと、兵庫県は26日、福島県産の食材を使った食品などの販売会を県庁で開いた。
販売会は「+NUKUMORI(ぷらすぬくもり)マルシェ」。障害のある人が兵庫県内の事業所で作った弁当やパン、焼き菓子、雑貨、野菜などを販売する恒例の催しで、県庁内で開かれたのは今年になって2回目。
会場の県庁中庭では、芝生スペースに30事業所のブースを設営。そのうち10ブースで福島県産品を利用したさまざまな食品などが並んだ。県庁が昼休みになるとどっと客が増え、あちこちのブースで行列ができた。
正午過ぎ、会場に現れた斎藤元彦知事は、大麦の絞りかすで作ったグリッシーニ(スティック状のパン)やフリーズドライの納豆などを試食。「おいしいですね」と笑顔を見せた。
斎藤知事は「水産物などの風評被害が懸念される福島県を少しでも応援していきたい。福島の産品をこちらで販売するとともに、兵庫のものを福島で売ってもらい、お互いに販路を拡大していきたい。多くの人に買ってほしい」と話した。