11月1日は「計量記念日」。
海遊館(大阪市港区天保山)で、ジンベエザメの「海(かい)」(オス / 推定年齢8~9歳)と、「遊(ゆう)」(メス / 推定年齢16~17歳)の体長測定が行われた。
計測の結果、「海」は同5m40㎝・1150㎏・2m34㎝、「遊」は全長6m10㎝・体重(全長から推定)1700㎏・胴回り2m62㎝。それぞれが昨年よりも約10~15㎝、50~100㎏成長したという。
海遊館では、まだ詳しい生態がわかっていないジンベ エザメの生態研究や体調管理の一環として、2000年からジンベエザメの全長測定を行っている。ダイバー(飼育員)がプラスチック製の3メートルのメジャーを使い、ジンベエザメを実測する。
世界最大の魚類といわれるジンベエザメは、成長すると最大で全長12mにもなるという。
ジンベエザメのみならず、魚類はヒトの手に触られることを嫌うため、撮影した写真を基に推定体長を計測していた。その後、エサを与えて垂直の体勢を取らせて、ダイバーがメジャーを当てるなどのトレーニングを積み、2020年から実測が実現した。
さらに昨年からは健康管理の精度向上を目指し、胴回りも計測している。
海遊館飼育員の芳井祐友(ゆうすけ)さんは、ダイバー歴11年。「ジンベエザメは本来のスピードで泳ぐと(メジャーでの計測は)難しい。しかし実測は写真撮影と異なり、精度が上がる。みなさんに世界最大の魚類・ジンベエザメのダイナミックさを知ってもらいたいし、何よりも元気に育ってほしい」と話した。
また、海遊館では来場者に生き物たちの健康管理の取り組みについて知ってもらいたいという思いで、「南極大陸」水槽で暮らすオウサマペンギンのヒナ(2023年8月に生まれたばかり)も体重を測定、11.04㎏と計測された。