兵庫県の斎藤元彦知事が9日、ラジオ関西の生番組に出演し、プロ野球のセ・パ優勝チームである阪神タイガースとオリックス・バファローズのパレードについて、開催費用の支援と協力を呼び掛けた。
59年ぶりの関西対決となったプロ野球日本シリーズは、7試合に及ぶ熱戦が繰り広げられた。結果は4勝3敗で阪神が38年ぶりの日本一に輝き、関西は祝福ムードに包まれた。
両チームの健闘を讃えようと、リーグ優勝の記念パレードが兵庫と大阪で11月23日に開催されることになった。兵庫では、神戸市中央区の東遊園地前からスタートし、三宮-元町を通ってメリケンパークまでがルートに決まった。午前11時からは阪神が、午後2時からはオリックスの予定になっている。
2003年の阪神のリーグ優勝パレードでは、沿道には小雨の中、25万人が詰めかけた。今回は30万人が訪れると想定され、メリケンパークには、子ども連れや障がいのある人の優先観覧場所として、「ハートフルエリア」を設けることにしている。
安全に観覧してもらうためには交通規制や警備で万全を期す必要があり、5億円と想定される費用がかかる。クラウドファンディングで3000円以上の寄付をした人には、Tシャツなどのオリジナル記念グッズが送られる。企業協賛には企業名やロゴの紹介などがある。
斎藤知事は「阪神もオリックスも兵庫ゆかりのチーム。優勝の喜びを皆で分かち合いたい。そのためには安全対策をしっかりしなければならないので、ご協力をお願いしたい」と呼び掛けていた。