3シーズン目の開幕を迎えた女子サッカーの国内プロリーグ「WEリーグ」の開幕戦で、熱戦をサポートする進行役、「スタジアムナビゲーター」を、10代の若手俳優が務めました。
11日、INAC神戸レオネッサの開幕戦で選手紹介などのMCを務めたのは、若手俳優の寺田光。ドラマや舞台、CM出演、さらにはラジオパーソナリティーとしても活躍する、この11月19日で18歳になる現役女子高校生は、このたびノエビアスタジアム神戸での場内アナウンスという大役に挑戦しました。
「かまないように、間違わないようにと、ワタワタしてしまい、いろいろと大変でした……」「試合が速く感じました。前半、アナウンスの仕事をして、バタバタしてパッと時計を見たら『もう40分経ったの?』みたいな感じで、試合はあっという間でした。臨場感が、気分的に時間を早めている感じがしました」「個人的に選手交代のときが一番緊張しました」と、リアルタイムで進むアナウンス業務は、緊張感がすさまじかったよう。
それでも、INAC神戸の安本卓史社長から「とてもよかった! さすが女優さん! 合格です!」と称えられたように、ハキハキしたメリハリのある声で進行を務め、大事な開幕戦を好サポートしました。
アナウンスを行いつつ、ブースから戦況を見守った、寺田。「一番近くでサポーターの皆さんとチームを応援できたり、試合を見ることができて、とても楽しかった。普段、ラジオから皆さんに(声を)お届けするとき、こちらから皆さんの顔や反応を見ることができないので、実際にサポーターの方々と一緒になって応援できて、すごく貴重な経験をさせてもらったなと思いました」と感想をコメント。応援の先導役にもなるスタジアムナビゲーターのやりがいも実感していました。
今回のINAC神戸とアルビレックス新潟レディースの一戦では、前半早々にINAC神戸のエース、なでしこジャパンFW田中美南選手が先制ゴール。これが決勝点となり、1-0でINAC神戸が初陣を飾りました。新潟Lから移籍加入したMF北川ひかる選手は、元なでしこジャパンDF川上直子氏も試合のMIPに挙げるような奮闘ぶりを披露して勝利に貢献。試合後は涙があふれていました。その光景に、「アナウンスしながらもらい泣きしそうでした……必死に耐えながらなんとか(進行を務めた)」(寺田)。
スタジアムナビゲーターを担当し終えた思いについて、寺田は「やってみて、これを毎回こなされているのは、相当すごいことだなと思いました。私、帰りはへとへとになっていて……」とコメント。普段、ラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)でともにパーソナリティーを務め、レギュラーでINAC神戸のアナウンスを担当する宮川陽香をリスペクトしていました。