栄養士の資格を持つ落語家の桂ぽんぽ娘(ぽんぽこ)が、ラジオ番組『原田伸郎のびのび金ようび』(ラジオ関西)に出演。テレビ番組の料理自慢芸人対決にも出場する腕前を生かし、片手でつまめて食べやすい「手が汚れないポテサラ」のオリジナルレシピを紹介した。
先日、娘が修学旅行に行っていたため夫婦ふたりきりでゆっくり晩酌をしたというぽんぽ娘。久しぶりの夫婦時間、楽しく過ごせたかと思いきや逆に話すことがなく、「しゃべることが本当に子どものことしかなくて、子どもが独立したあとに熟年離婚する夫婦の気持ちが初めてわかった」とがく然としたのだそう。
パーソナリティーの原田伸郎からは「それこそ食べ物の話をすればいいのでは?」と助言されたが、「食べたいものをリクエストされても、その日安かった食材に変更するということを長年積み重ねた結果、食べたいものも話してくれなくなってしまった」という。
普段は子どものために食べやすさや味を工夫した料理を提案しているが、今回は大人向けにお酒にも合うレシピなのだとか。ただし、今回のレシピも自身の食べたいメニューだそうで、おいしさで挽回するという意気込みとともに、作り方を紹介した。
◆手が汚れないポテサラ
【材料】
・じゃがいも(大きめのもの3個)
・卵(1個)
・ツナ缶(1缶)
・ピーマン(4個)
・調味酢(ミツカンのカンタン酢がおすすめ)
・マヨネーズ
・プロセスチーズ(2個)
・黒コショウ
【作り方】
(1)じゃがいもの皮をむき、ひと口大に切る。洗った卵、塩と一緒に鍋に入れて水からゆでる。7~8分したら卵だけ取り出す。
(2)じゃがいもがやわらかくなったらお湯を捨て、鍋で乾煎(からい)りして水分を飛ばしながらじゃがいもをつぶす。
(3)鍋肌でチリチリと音がするくらい水分を飛ばしたら、調味酢を大さじ3〜4入れる。
(4)油をきったツナ缶、プロセスチーズ、つぶしたゆで卵を混ぜあわせ、最後にマヨネーズを加える(量はお好みでOK)。
(5)ピーマンを縦半分に切り、わたと種を取り洗う。ポテサラを詰めて、食べる直前に黒コショウをかけてできあがり。
じゃがいもの食感を残したい場合は、大きめに切っておくと鍋でつぶすときにかたまりを残しやすい。じゃがいもの品種は男爵でもメークインでもいいが、水分量によっては調味酢を少なめにしないとベチャッとしてしまうという。また、乾煎りは焦げつきやすいので注意が必要とのこと。
今回ぽんぽ娘は、プロセスチーズとして4個入りのベビーチーズタイプを使用。マヨネーズの量は好みによって調整可能だが、大さじ1〜3がおすすめ。黒コショウについては、「びっくりするくらいたくさんかけたほうがおいしい」とのこと。
ピーマンに詰めることで片手でつまめて食べやすく、おつまみにもぴったり。ぽんぽ娘いわく、「ピーマンを食べたことで二日酔いがマシだった」とのことなので、お酒も存分に楽しむことができるレシピとなった。
◆桂ぽんぽ娘
吉本興業。東京出身の上方落語家。昭和女子大学短期大学部食物科学科卒。女性落語家としては珍しい「ピンク落語」が有名。栄養士の免許も取得し、笑いと栄養の両面から健康をテーマにした講演も行っている。
※ラジオ関西『原田伸郎のびのび金ようび』 2023年11月10日放送回より
【放送音声】2023年11月10日放送回