1年間の話題をサンタクロース人形で表現する恒例の「世相サンタ」が17日、神戸・北野の異人館「うろこの家」で公開された。12月25日まで。
今年(2023年)は、3月のWBC(ワールドベースボールクラシック)3大会ぶりの優勝で日本は大いに盛り上がり、11月には阪神・オリックスの関西2球団が白熱した日本シリーズを繰り広げ、関西を中心に大いに盛り上がった。
そこでメインに、体長約3メートルの巨大な阪神タイガースのユニホームを着たサンタが、「アレのアレ」と書かれたタイガースカラー・イエローのタオルを広げている。
うろこの家は、ドイツ人・ハリヤ―氏がかつて住んでいた洋館。大正時代に神戸・旧居留地から北野町に移築され「旧ハリヤー邸」と呼ばれる。
サンタクロースのデコレーションが始まったのは2004年。2009年からは路線を変えて「世相サンタクロース」が登場、その年の話題となった人や出来事を表現するようになった。今年で20年目となる。
「うろこの家の展望ギャラリー」では、過去のサンタの写真を一挙に展示している(有料)。
毎年8月末には、おおよそのサンタ候補が挙がる。今年は大谷選手が“内定”していたが、ほかに該当する人や出来事がなかったという。
広報担当の崎原朝香さんは「9月以降、阪神とオリックスのリーグ優勝、日本シリーズの熱戦は私たちを元気付けてくれた。『アレ(A.R.E)』は満場一致で決まりです。この勢いが来年につながれば。」と話した。
世相サンタにはこのほか、将棋で史上初の全冠制覇を達成した藤井聡太八冠らも選ばれた。
「うろこの家」営業時間は10時~17時。