宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の劇団員の女性(25)が9月に死亡した問題で、歌劇団を運営する阪急電鉄などを統括する阪急阪神ホールディングス(HD 本社・大阪市北区)の角和夫会長(75)が、兼務していた宝塚音楽学校(同市)の理事長を近く退任することが、21日までに関係者への取材でわかった。
すでに12月1日付で宝塚歌劇団の理事長就任が内定している村上浩爾氏(現・阪急電鉄取締役、宝塚歌劇団専務理事)が、音楽学校の理事長も兼務する見込み。
歌劇団を運営する阪急電鉄は、今後外部の弁護士や専門家の意見を取り入れる第三者委員会を立ち上げ、組織風土改革を進める方針で、村上氏を歌劇団と音楽学校双方の理事長に充てて組織を一体化させ、改革を進めるねらいがあるとみられる。
角氏は1973(昭和48)年に阪急電鉄入社。2003年代表取締役社長。2006年の阪神電気鉄道との経営統合を経て、阪急阪神HD代表取締役社長となる。2010年宝塚音楽学校理事長。2017年代表取締役会長兼グループCEOに就任。