J1神戸 スポンサーが新たな試み “三方よし”支援の形「中吊り広告を捨てるのはもったいない」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

J1神戸 スポンサーが新たな試み “三方よし”支援の形「中吊り広告を捨てるのはもったいない」

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 サッカー・J1で今シーズン、快進撃を続け、悲願のJ1初優勝が手の届く位置まで来ている、ヴィッセル神戸。そのクラブを支えるスポンサーが、新たな試みを行い、注目されています。

 それは、主力選手が掲載された交通広告を廃棄せず、ファン・サポーターにオリジナルグッズとして販売し、その売り上げをクラブの育成組織(アカデミー)に寄付するというもの。今回の「スポーツチーム循環型広告」の取り組みについて、仕掛け人がラジオで思いを語りました。

 11月20日放送のラジオ番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西)にゲスト出演したのは、ヴィッセルのオフィシャルトップスポンサーで、コンタクトレンズ通販サイト「レンズアップル」を運営する株式会社パレンテ(本社:千葉市中央区)の代表取締役・吉田忠史さんです。

「レンズアップル」を運営する株式会社パレンテの代表取締役・吉田忠史さん

 昨夏から練習着の胸スポンサーになると、「(クラブが)『一致団結』というキーワードで取り組んでいることもあり、我々スポンサーとしてなにか盛り上げることはできないか」との思いで、積極的に発信や企画を行っている同社。その1つとして、今年6月下旬から9月末まで、神戸市営地下鉄海岸線車内に、パレンテのオリジナルブランド「WAVE」とヴィッセルがコラボレーションした交通広告を掲示しました。

「選手にヒアリングし、自身のことを漢字一文字で表すクリエイティブ(作品)にさせてもらって、非常にいいものができた。中吊り広告を撮っているサポーターさんを見て、このまま中吊りを捨ててしまうのはもったいないと思った」と、吉田さん。「昨今のサステナブルなども含めて、どうすればヴィッセルが盛り上がれるか(クラブと)一緒に考えた結果、販売することで新しい価値をつけられないかと考えた」と、新たな試みが動き出したときのことを振り返りました。

「神戸市交通局に問い合わせたところ、回収していただけるとのことだったので、ぜひ販売しようとなった。ただし、販売するだけだと“イケていない”。今後ヴィッセルに携わるという循環を作るため、アカデミーに寄付するという1つのストーリーができあがった」(吉田さん)

 今回の「スポーツチーム循環型広告」は、▼通常は廃棄される使用済みの広告を再利用するだけでなく、廃棄量を削減して環境問題に貢献する『環境に寄与する価値』、▼普段は入手しがたい交通広告を新たな形式で購入でき、サポートチームに対するさらなるファン化を進める『サポーターに寄与する価値』、▼売り上げ全額をヴィッセル神戸のアカデミーに寄付し、将来のサッカー界や、ヴィッセルの未来を担う子どもたちをサポートする『ヴィッセル神戸に寄与する価値』を提供するものです。

 早速、10月21日に東京・国立競技場で行われたホームゲーム(J1第30節鹿島アントラーズ戦)で販売されると、サポーターの関心を呼び、「販売ブースで用意した300枚が、45分くらいで完売した。サポーターに来ていただき、応援する気持ちが1つになったと思う」(吉田さん)。また、選手直筆サイン入り・アクリルフレーム付きで限定販売されたプレミアムのものが抽選になるなど、注目は続いています。

 11月25日(土)のヴィッセルホーム最終戦、J1第33節名古屋グランパス戦でも、「スポーツチーム循環型広告」が数量限定で販売されます。

「交通局から追加で送られてきたので、国立のときより枚数が少し多めになっている。ぜひ手に取っていただきたい」「めちゃくちゃいいクリエイティブになっている。ぜひ選手の考えているコメントと漢字一文字をよく見ていただきたい。今年のプレーに出ているんじゃないかなと思う」と胸を張る、吉田さん。

 スポンサーとして「チームに“携わる”ことで非常に(強い)つながりが出てくるんじゃないかと思う。会社としても、消費するだけの商品を販売していくより、何かとつながっていく商品・販売の仕方(を意識したい)。購入の仕方は『イミ消費』につながると思うので、ぜひとも皆さん、“プチスポンサー気分”でアカデミーを応援していただければ」と、呼びかけていました。

パレンテオリジナルブランド「WAVE」とヴィッセル神戸がコラボレーションした交通広告
パレンテオリジナルブランド「WAVE」とヴィッセル神戸がコラボレーションした交通広告
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GOGO!ヴィッセル神戸 | ラジオ関西 | 2023/11/20/月 18:00-18:30

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