1年の世相を漢字1文字で表す「今年の漢字」、 2023年は『税(ゼイ・みつぎ)』と発表された。 12日午後2時、世界文化遺産・清水寺(京都市東山区)で森清範貫主(83)が巨大な色紙(京都府指定無形文化財・黒谷和紙)に揮毫(きごう)した。筆は広島県熊野産「牛耳兼毫筆(ぎゅうじけんごうふで)」、墨は奈良県産を使用した。
公益財団法人・日本漢字能力検定協会(京都市東山区)が、日本全国からはがきやインターネットで募った通14万7878通の中で、最も多い漢字1文字を選ぶ師走の風物詩。応募は11月1日(火)に始まり、Web応募の締切は12月6日(水)、それ以外は12月4日(月)まで受け付けた。
「税」は2014年以来2度目の1位。一年を通じて増「税」議論が活発に行われ、所得「税」・住民「税」の“4万円定額減「税」”が話題となり、インボイス制度やふるさと納「税」など、多岐にわたる「税」の話題が取りざたされるなど、国民の不安と期待が交錯した世相を表した。
ロシアによるウクライナ侵攻が起きた2022年は「戦」、東京オリンピック・パラリンピックがあった2021年は「金」、新型コロナウイルスの影響を受けた2020年は「密」がそれぞれ、第1位となった。
最初の年・1995(平成7)年は阪神・淡路大震災やオウム真理教事件、金融機関の破綻など世間を震撼させ、人々が"震えた"「震」だった。今年で29回目となる。
12日は会場の清水寺以外に、京都・祇園の漢字ミュージアム(京都市東山区)1階シアターでも、「今年の漢字」の発表、揮毫の様子がライブ中継された。



