神戸・六甲アイランドの大型複合施設・神戸ファッションプラザにある商業棟が、来年(2024年)の春にリニューアルオープンする予定です。
今回のプロジェクトを進めているのは、環境関連事業を担う大栄環境株式会社(本部:神戸市)。2019年11月に神戸ファッションプラザの商業棟RINKを取得し、2020年9月、同棟に本部事務所を移転した同社は、長らく閉鎖されていた商業施設の再開発に着手しています。
そのなかで、主要テナントとしてスーパーマーケット「ヤマダストアー」の出店決定を今年5月に明らかにすると、10月末の段階では、ドラッグストア「キリン堂」、100円ショップ「ダイソー」と300円ショップ「THREEPPY(スリーピー)」、工具セレクトショップ「ギガファクトリーギア神戸」、大型スポーツエンターテインメント施設「KOBE Super Stadium」の出店も発表。そして、商業棟RINKの新たな名称は「ROKKO i PARK」(ロッコウアイパーク)に決まり、来春のオープンに向けて、その準備は着実に進んでいます。また、テナントの誘致については今後も積極的に続けていくそうです。
「公園みたいな、みんながゆったり集える商業施設を目指している」というのは、同社の経営管理本部総務部グループリーダーを務める村井号さん。
テナントの見どころの1つ、商業棟8階にできる「KOBE Super Stadium」は、屋内アクティビティ施設の『VS PARK』や屋内アスレチック施設の『トンデミ』などを手掛ける株式会社バンダイナムコアミューズメントが企画、開発、運営サポートを担当。神戸・六甲アイランドに生まれる“誰もが楽しめるスポーツ施設”にも注目です。
さらに、リニューアルされた商業棟の大きな特長が、同社の強みである環境への取り組みです。具体的には、神戸ファッションプラザ商業棟の使用電力について、CO2排出量実質ゼロとするスキームを、大栄環境と関西電力が協力して行うというもの。産業廃棄物を大栄環境のバイオマス発電所の燃料の一部として利用するだけでなく、そのバイオマス由来のCO2フリーの電気が施設で活用されることになっています。「普通に商業施設を開けるだけでは他と差別化を図れない。電気を生み出すところと使うところを同じグループ内で完結しているのが弊社の強み」と、同社の経営管理本部総務部担当部長・太田智樹さんは、この取り組みの意義を述べていました。
六甲アイランドの新たなにぎわいづくりへの期待が高まる「ROKKO i PARK」。その担い手として、「末永く続くような土台を作っていけるよう、そこに携われるのが楽しくて仕方ないし、ワクワクしている」(太田さん)、「地域の皆さんやいろいろな方々にお楽しみいただける施設、おくつろぎいただける施設を目指して、プロジェクトを進めている。皆さんにご満足いただける施設を目指してこれからもやっていきたい」(村井さん)と2人は同社の思いを代弁していました。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2023年12月11日放送回より